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2015年12月14日月曜日

トウモロコシ目隠しに…中国の古墳、盗掘止まず

 中国で「一獲千金」を狙った古墳の盗掘が後を絶たない。

 骨董こっとう品の収集家と盗掘団、仲買人は闇でネットワーク化されている。背景にはブームに押された骨董品の価格高騰があり、当局の文化財保護対策は追いついていない。

 ◆各地の盗掘団と連携

 河南省洛陽は、中国の歴史上、後漢や三国時代の魏などの王朝が都を置いた有数の古都だ。郊外の農村には小高い山が連なり、多くの皇帝や貴族などの墓が残されている。墓を訪ね歩くと、村人らは口々に「墓に開いた穴を見た」と話す。

 「トウモロコシが育った時が俺たちの出番だ」

 盗掘をしている洛陽の30歳代の男は、知人を通して取材に応じ、そう明かした。

 男らによると、夏から初秋にかけて背が高くなったトウモロコシを格好の目隠しに、数人のグループで夜陰に紛れて盗掘に向かう。墓の場所は風水で決められていることが多く、関連の知識は欠かせない。
(読売新聞)

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