西小結・高安が綱取りに挑む同部屋の東大関・稀勢の里とともに1敗を守った。琴勇輝をはたき込みで下して、兄弟子とともに優勝レースの先頭集団につけた。横綱昇進を目指す大関の胸を借りて成長した男は、“露払い”として後半戦の援護射撃の態勢を整えた。東横綱・白鵬、同・日馬富士ら6人が1敗でトップを並走。西大関・琴奨菊は左膝と左足首を痛めてこの日から休場した。
稀勢の里が危なげなく6勝目を挙げた。土俵際で白星を拾った前日とは180度違う攻撃相撲で栃ノ心を2秒8で寄り切り。「集中してやりました。勝負どころで非常に良かった」と満足げ。1敗で並ぶ弟弟子・高安の存在も、「意識しない? うん、そうですね」。今後は援護射撃も期待できるが、まずは自力での横綱昇進に向けて心を整えた。
はた目には順調な白星に見えたが、土俵下の友綱審判部副部長(元関脇・魁輝)の意見は違った。「昨日と変わっていない。自信が薄れてしまっている感じだね。手をついてどっしりと立っていたのに早く立っている。今日の相手は逃げも隠れもしないのにね」と焦りを感じたという。その見方は正しいか否か。答えは後半戦の土俵で出る。
(スポーツ報知)
綱取りなるか。
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