◇パ・リーグ 日本ハム3―2ロッテ(2022年4月6日 札幌D)
最後は不可解なプレーで終わった。
同点の9回無死一、三塁で宇佐見の左翼線に力なく上がった浅い飛球を、左翼手・高部がファウルゾーンから回り込みながら、余裕をもって追ったが、これを捕球しようともせず、打球はフェアゾーンに大きく弾んだ。
今季2度目のサヨナラ負け。井口監督も「われわれも理解できない。本当に、こういうことをやっていたら勝てないということですかね」と言った。
試合後、泣きじゃくっていた高部は、取材に応じることなかった。精神状態を考えれば、それも仕方ない状況といえたが、何を意図したプレーだったのかは、不明のままとなった。
打球を見失ったようには見えなかった。仮にファウルと考え、故意に落球したとしたのなら、その判断も微妙だ。
落下地点を見れば、三塁走者がタッチアップをためらう位置だったし、本塁に突入したとしても高部の肩ならば十分にタッチアウトにできる距離だったからだ。
チームの連勝は4で止まった。「バント失敗もあったし、チャンスで見逃し三振もあった。もっと若い選手が積極的にやっていかないと勝てないと思います」。指揮官は、敗因を高部に押しつけず、数多くの反省点を振り返っていた。
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采配ミスで試合を落とさなくてよかった。

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