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2015年7月25日土曜日

大谷翔平がシーズン自己最多タイの11勝目 西武は、記録づくめのおかわり弾も投壊

珍しいガッツポーズも
 24日、西武プリンスドームにて埼玉西武対日本ハム戦が行われ、13-6で日本ハムが勝利した。西武は中村が1000本安打と300本塁打を同時に達成、さらに通算満塁本塁打数1位タイに並んだ。主砲がバットでチームを鼓舞し、一時は日本ハムのエース・大谷相手に同点に追いついたもの、投手陣が崩壊。中盤から勢い付いた日本ハム打線に突き放された。

 先制したのは、日本ハムだった。1、2回は西武の先発・十亀に3者凡退に抑え込まれるも、3回に今季十亀に対して12打席無安打だったレアードが一発を放つ。さらに大野が安打、西川がしっかりと送ると1番の陽の適時打などで、一気に3点を奪う。

 直後に、西武が反撃に出る。
 4回の先頭打者は通算1000本安打、通算300本塁打までそれぞれあと1本に迫っていた西武・中村。カウント2-2からスライダーを一振りすると、レフト方向へ鮮やかな弾道を描く本塁打となった。今季一度も安打を放つことができていなかった大谷からの一発が、通算1000本安打&通算300本塁打に。300本塁打達成は史上8番目のスピード到達だ。
 記録達成に沸く西武プリンスドームとは裏腹に、本人は表情を緩ませることなく、いつも通り淡々とした表情を見せた。

 しかしこれだけで終わらないのが、ライオンズの誇る主砲だ。
 リードを4点に広げられた5回に迎えた第2打席。炭谷が四球で出塁すると、2番の栗山がライトへ安打、浅村が死球で1死満塁に。迎えた大チャンスで、日本ハム先発・大谷が投げ込んだ今試合最速の159キロの直球をとらえ、ライトスタンドへと運んだ。王貞治氏に並ぶ通算満塁本塁打数歴代1位タイの15本目となる、圧巻のグランドスラムで同点に追いついた。

「しっかり仕事をした」と田邊監督も4番の仕事ぶりを称賛。「みんながつないでくれたチャンスだった。打てて良かった」と自身の一打を振り返った中村は、塁上を駆け抜ける際に、珍しくガッツポーズを見せた。
エースで落とせない日本ハムは打線が奮起
 大谷がまさかの5失点で、一気に追いつかれた日本ハム。4連敗中のチームは、エースで試合を落とすわけにはいかない。

 西武に傾きかけた流れを再び引き寄せたのが、先制弾のレアードだった。
 3番手でマウンドに上がった岡本洋の変化球をフルスイング。打球は再びレフトスタンドへ飛び込む勝ち越し弾となった。その後は日本ハムの打線が爆発。
 尻上がりに勢いを増し、8回には6番手の増田に襲い掛かり、打者11人で7安打、一挙6得点の猛攻で打ち崩した。

 試合は13-6で日本ハムが大勝し、連敗を4でストップ。大谷は今季自己ワーストタイの5失点ながらも、シーズン自己最多タイの11勝目をあげた。

 記録づくしのおかわり弾も、投手陣が打ち込まれた西武。
 投手陣について「勢いを止めるピッチャー陣がいないのは今のうちの課題」と指揮官は頭を悩ませた。投打がなかなか噛み合わない西武は、主砲の偉業に、勝利で花を添えることはできなかった。
(ベースボールチャンネル編集部)
 大谷11勝目も今日の主役は、中村拓也。
 記録のかかっていた1本目は、高めのスライダー。
 2本目は、外側の159キロの直球をグランドスラム。 王貞治氏に並ぶ通算満塁本塁打1位タイの15本目。

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