申し分ない。阪神・藤川球児投手(35)がオープン戦2度目の登板で、5回を無安打1三振1四球で無失点。キレのいい直球、変化球で大谷、中田らを封じ込めた。先発予定の開幕3戦目、27日・中日戦(京セラドーム)を皮切りに当面は日曜日のデーゲーム登板が見込まれる右腕。来るべきシーズンへ、「サンデー球児」が着々と準備を進めている。
打球は次々と甲子園の空を舞った。そのたび、藤川は打球方向へ指を突き上げる。15個のアウトのうち、飛球アウトは11個。香田投手コーチが「球児の球質からすると、フライアウトの方がいい」と分析したように、ボールに球児特有のスピンが利いてきた証しだ。5イニングを無安打に封じ、わずか55球で、マウンドを後にした。
「(飛球は)たまたまだと思います。(球数は)こういう日もあるだろうし球数が必要な日もあるだろうし。今は相手のチームにもデータがない状況でやっているので、できるだけキャッチャーと野手のバランスを見ながらやっていきたいと思います」
好結果にも満足した様子はないが、大谷との初対決で、甲子園を訪れたファンを喜ばせた。初回の1打席目は内角高めの直球で三邪飛。たった1球で打ち取ると、四回の第2打席はカーブ、ツーシームを交えた。1ボール2ストライクから中腰に構えた梅野のミットへ、真っ向勝負だ。スピードガン以上にキレある140キロで遊飛に仕留め、「いい選手だと思います。ピッチャーとしても素晴らしい。いろんな可能性を持った選手なので、これからが楽しみですね」と二刀流へ、エールを送った。
これで紅白戦を含めて実戦4試合、計13イニングを投げ、わずか被安打4。防御率は0・69の安定感で「真っすぐで差し込んでいる印象があった。思ったより最後でピュッときている」と金本監督をうならせだ。
一方で思わぬ心配事が発生した。試合後、会見場に現れた球児は目をこすり、明らかにけだるそう。「途中、まぶしくて。今、ちょっとしんどいです」と三回からスタンドの光が気になり始めたことを明かした。今後も球児は日曜日のデーゲームに登板する予定だけに気がかりだ。井川は阪神在籍時にサングラスをかけて、対応。球児も「今は頭が回らない。しっかりケアしたい」と今後へ向けて対策を練るつもりだ。
4回1失点だった前回6日・巨人戦からイニング数を伸ばし、体力面に問題がないことを証明した。開幕までの最終登板となる次回は20日・オリックス戦(京セラ)に登板する予定で、6イニングがメド。万全の投球で締めくくり、今季初登板の「3・27」中日戦へ向かう。
(デイリースポーツ)
日本ハムが打てなさすぎる。
対照的に、ソフトバンクは負けない・強い。
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