初日こそ黒星でスタートしながら、3連勝で息を吹き返した横綱白鵬(31=宮城野)が、館内をどよめかせた。
東前頭2枚目の隠岐の海(30=八角)との一番。前まわしを狙いながら、取れないとみるや距離を置いて突き放し、いなして相手の体を崩し、押し出しで3勝目を挙げた。ただ最後に隠岐の海が力を抜き観念したように土俵を割ったところで、白鵬は右手でドンと相手の胸あたりを押し、土俵下まで吹っ飛ばした。
ダメを押された隠岐の海は「いなされて(自分が)力を抜いたから…。自分が悪いです」と、自分に非があることを口にした。一方の白鵬は「土俵際で熱くなった?」の問いに「全然」と答え、さらに「最後まで厳しく…という気持ちに表れか?」の質問に「そういうこと」と続けた。
協会上層部は、またぞろ飛び出した白鵬のダメ押しに、苦笑い交じりで、やんわりとくぎを刺した。八角理事長(元横綱北勝海)は「癖でしょう。土俵際は勝負が決まるところ。厳しくいかないといけないところだけど」と一定の理解を示しつつ「(相手が)力を抜いた後にやると(相手は)残りようがない。下のお客さんも危ない」と苦言を呈した。審判長を務めた藤島審判部副部長(元大関武双山)も、決して強いトーンではなかったが「良くないですね。余裕のなさの裏返しではないでしょうか。ほめられた行為ではありません」と話した。
(日刊スポーツ)
白鵬に、反省の気持ちはないのだろう。
琴奨菊は盤石で、新横綱誕生で、白鵬引退だろう。
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