大腸がんの発症予防につながる成果で、英医学誌ランセットオンコロジー電子版に3日、論文が掲載された。
研究チームは、広く服用されている糖尿病治療薬の一つ「メトホルミン」を使う糖尿病患者が、使わない患者と比べ、大腸がんの発症が少ないことに注目。大腸がんになる前段階のポリープを切除した患者151人を対象に、メトホルミンの服用により、別の部位でのポリープの再発が抑制できるかを調べた。
その結果、メトホルミンを毎日服用したグループでは、切除後1年間のポリープの再発率が32%と、服用しなかったグループの52%を下回った。重い副作用は起きなかった。
研究チームの日暮ひぐらし琢磨助教は「研究をさらに継続して、大腸がんそのものの発症を抑制できるかを検証したい」としている。
(読売新聞)
糖尿病の人が、ガンにならない都市伝説の理由はこれか。
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