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小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂から、有機物が見つかったなどとする論文2本を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)らのチームが20日付の科学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。地球の生命の起源を探る手がかりになりそうだ。砂の分析結果が論文になるのは初めて。 矢田達(とおる)主任研究員らのチームは、リュウグウの表面と地下で採取された砂を光学顕微鏡などで分析。有機物に含まれる炭化水素の存在を示す波長をとらえた。 水素と酸素が結びついた水酸基(OH)や、炭酸塩も含まれていた。リュウグウのもとになった天体に、液体の水が存在していたことの裏付けになるという。矢田さんは「リュウグウが原始的な太陽系の情報を残していることが裏付けられた」と語った。 また、砂が黒く、もろいことも改めて確認できた。はやぶさ2が上空から撮影したデータとよく一致しており、持ち帰った砂がリュウグウの一般的な性質を示しているという。東京大の杉田精司教授(惑星科学)は「いろんな特徴が見つかるたびに飛び上がって喜んでいる。有機物の種類については詳細な分析で明らかにしていく」と話した。 2本は次のサイト(https://doi.org/10.1038/s41550-021-01550-6、https://doi.org/10.1038/s41550-021-01549-z)で読める。(小川詩織)
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地球の生命の起源を探る手がかりはすばらしい。
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