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F1シリーズ最終戦アブダビGP決勝(12日、ヤス・マリーナ・サーキット=1周5・281キロ×58周)ポールポジションから発進したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(24)=オランダ=が今季10勝目、通算20勝目を挙げ、ドライバー部門で初の総合優勝を果たした。今季限りでF1での活動を終了するホンダとしては、1991年のアイルトン・セナ(ブラジル)以来、30年ぶりの王座奪還となった。製造者部門はメルセデスが8連覇を飾った。 リアウイングに刻まれた「HONDA」の5文字を絶対王者に見せつけた。第21戦サウジアラビアGP終了時で、メルセデスのルイス・ハミルトン(36)=英国=と同じ369・5点。王座を争う上位2人が同点で最終戦を迎えるのは1974年以来47年ぶり、F1史上2回目の激戦だった。運命の一戦をポールポジションから発進したフェルスタッペンは、スタートで2番手のハミルトンに抜かれたが、最終周で逆転。歓喜のチェッカーフラッグを受けた。ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)を抜く史上最多8度目の総合Vを狙ったライバルの野望を打ち砕き、ラストランのホンダに悲願のタイトルをもたらした。 ホンダはリーマン・ショック後の2008年にF1から撤退した。その後、F1は環境時代に合わせエンジンのルールを大幅に変更。燃料量や排気量を制限した上、14年からはブレーキや排ガス熱から回収したエネルギーでモーターも回すハイブリッド式パワーユニット(PU)になった。 ホンダは15年にマクラーレンと23年ぶりにコンビを組み、7年ぶりにF1復帰を果たしたが低迷。17年限りでたもとを分かつと、翌18年からトロロッソ(現アルファタウリ)とPUを搭載することで合意した。レッドブル、トロロッソの2チーム4台体制となった19年は、走行データが蓄積され信頼性が大幅に向上。また「ホンダジェット」などの航空機部門、市販車試作部門、燃料開発部門など全社的な英知を結集させ06年以来、13年ぶりの勝利(3勝)を挙げた。 昨年10月、ホンダの八郷隆弘社長(当時)が環境技術への取り組みを理由に、21年限りでのF1活動終了を発表すると、開発責任者の浅木泰昭氏は22年に投入予定だった〝新骨格〟のPUを前年に前倒しできるよう直談判。経営陣から許可が下りると短期間で完成にこぎつけ、技術屋の意地を示した。 レッドブルは今季、フェルスタッペンが10勝、同僚のセルヒオ・ペレス(31)=メキシコ=が1勝を挙げ、ハミルトンを擁するメルセデスと激闘を繰り広げた。今後はレッドブルがホンダのPU技術を引き継ぎ、来季から使用することで合意。新会社「レッドブル・パワートレインズ」を設立し、アルファタウリも供給を受ける。
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経営環境が整い、再挑戦を期待しています。
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