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ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が14日、東京・両国国技館でIBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦(WBA6度目、IBF4度目=日刊スポーツ新聞社後援)に臨む。19年11月、ワールド・ボウシング・スーパーシリーズのバンタム級決勝でノニト・ドネアと激闘を繰り広げて以来、2年1カ月ぶりの国内世界戦はテレビ地上波の中継はない。ひかりTV、ABEMAで番組ごとの視聴課金となるPPV(ペイ・パー・ビュー)生配信による中継となった。 18年5月から井上のメインスポンサーとなったNTTぷららが運営するひかりTV。今年7月からは井上の所属ジムの後楽園ホールでの興行も1カ月おきにライブ配信も実施してきた。今回のPPV配信を大橋秀行会長から提案されたというNTTぷららの永田勝美社長は「コロナ禍でスポーツとビジネスの新たな試みを模索してきた。ボクシングというコンテンツは海外でもビジネスとして成功している。その魅力を最大限に活用したい」と力強く宣言した。 これまで日本ボクシング界は、世界クラスの選手を育成した有力ジムがテレビ局とタッグを組み、地上波中継を実現してきた。この2年間で「聖地」の米ラスベガスで防衛戦に臨んだ井上のファイトマネーは軽量級では破格の100ドル(約1億1000万円)に。今回も同額以上の報酬を得ることになっている一方で、コロナ禍による入場者制限などで収益にも限界が出てきたため、今回はPPV配信という新たな試みが実現した。大橋会長は「これは歴史的なこと。感無量です。PPVはこれから進まなくてはいけない道だと思う」と力説した。 新型コロナウイルス変異株オミクロン株の対策の影響で延期されたものの、WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(帝拳)が世界的スターのIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と対戦する国内史上最大規模のビッグマッチもアマゾンプライムで生配信される予定だった。既に米国では世界的スター選手の高額ファイトマネー捻出、ビッグマッチ実現のためにPPV配信が長らく定着している。 ボクシング関係者は「村田、井上の両選手以外の世界王者は、ジム側からテレビ局に(中継を)お願いしなければいけない立場です」とも強調した。井上のPPV通常販売価格は3960円。現状は世界から注目される人気選手のみが実施できるPPV配信だろう。ファイトマネーを含めた興行規模がこれまでと次元が違う井上、村田という抜きん出た存在が、日本ボクシング界に新たな波を起こそうとしている。【藤中栄二】
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