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大阪市北区の雑居ビルに入るクリニックで院長の西沢弘太郎さん(49)らが死亡した放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者(61)宅とされる民家から「大量殺人」と書かれたメモが押収されていたことが、捜査関係者への取材で判明した。同じ室内には36人が死亡した「京都アニメーション」放火殺人事件を報じる新聞紙面も残されていた。谷本容疑者は事前に大量のガソリンを購入しており、大阪府警は強烈な殺意と計画性を裏付ける重要な物証とみて動機の全容解明を急ぐ方針だ。 捜査関係者によると、谷本容疑者の自宅とされるのは大阪市西淀川区の3階建て民家。クリニック放火事件の約30分前に出火した民家の2階一室を調べたところ、燃えた床の周辺で「大量殺人」と手書きされたノートの紙片が見つかった。他にも「消火栓をどうするか」という趣旨の内容を記載した紙切れもあったが、大半が焼け落ちて解読できない。府警は谷本容疑者本人が書いた可能性が高いとみて筆跡鑑定を進める。 ◇メモの近くに「京アニ事件」紙面 また、2019年7月の「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件に関する新聞の1面記事は、このメモの近くに置かれていたことも新たに明らかになった。谷本容疑者は当初から強烈な殺意を持ち、多数の人を一度に傷つける手口を模索していた可能性が高い。 府警などによると、谷本容疑者は17日午前、自宅から北区曽根崎新地1の雑居ビルまで自転車で移動。自身も通院していた4階の「西梅田こころとからだのクリニック」に放火し、西沢院長や別の患者らを殺害した疑いが持たれている。現場で検出された油成分はガソリンとされる。 谷本容疑者は11月下旬、京アニ事件でも悪用されたガソリンを自宅近くのガソリンスタンドで約10リットル購入。事件後に救急搬送された谷本容疑者のポケットには催涙スプレーの缶2本が入っていたことも判明した。スプレーは放火を阻まれないように隠し持っていた可能性がある。府警は多数のクリニック関係者を巻き込む事件を確実に実行するため、入念に準備を進めていたとみて捜査している。【安元久美子、郡悠介】
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どうしたら、無差別の大量殺人の発想に至るのでしょうか。
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