夢の扉が開いた。この日午前、マツダで会見した鈴木球団本部長が「今年、ポスティングによりメジャーへの移籍を試みることが、前田選手にとっても球団にとっても、一番いいタイミングという判断を致しました」と発表した。
前田は午後、大阪市内でのイベント後に「自分を必要としてもらえる球団であればどこでも。何もかも初めてですし今は不安しかない」と言葉を選んだ。時を同じくして、日本からの一報はすぐさま米国に伝わった。13年オフに初めて米球界挑戦の意向を表明してから、マエケン争奪戦のゴングが3年越しで打ち鳴らされた。13年末から譲渡金が青天井ではなく最高2000万ドルとなったことで、ある駐日メジャースカウトは「20球団前後がオファーするだろう」とみている。
現在のポスティングは、広島が設定した譲渡金をクリアした球団すべてに交渉権が与えられる“実質FA”の自由競争。13年の田中(ヤンキース)は7年総額1億5500万ドル(当時のレートで約160億円)まで高騰した。今回、前田の評価は「ダルビッシュ、田中よりやや落ちる」とされているが、メジャー各球団は好況が続くだけに、年俸総額が7年1億ドル(約123億円)を超える攻防となる可能性もある。
本命はドジャースだ。今季19勝3敗、防御率1・66の好成績を残したエース右腕のグリンキーがFAとなり、再契約を目指しているが、年平均で約40億円ともいわれる条件で合意できなければ、巨額な引き留め資金が浮く。対抗はダイヤモンドバックス。FAした前ロイヤルズの右腕クエトに6年総額1億2000万ドル(約147億円)を提示しながら、獲得に失敗しており、その金額を2歳若い前田に提示する可能性も十分ある。またヤンキースも地元メディアが前田獲りを後押しする報道が続出。パドレスも興味を示しているとされる。
代理人は、ダルビッシュや岩隈らも担当する大手エージェント会社「ワッサーマン・メディア・グループ」のアダム・キャッツ氏とジョー・ウルフ氏に決定。年末年始、MAEDAの名が米国を席巻することになる。
(スポーツ報知)
ポスティングシステムが難しいが、譲渡金24億円強が広島に入り、マエケンの年棒が7年総額123億円以上になりそうだ。
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