広島は、10日に行われた開幕戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)に2-0の勝利。13日に行われた準々決勝ではアフリカ王者のマゼンベ(DRコンゴ)を破り、2試合連続の完封勝利でクラブ初のベスト4進出を果たした。準決勝から登場する南米王者・リーベルとの大一番で、日本勢初の決勝進出を狙う。
広島の先発メンバーには、リーベルのマルセロ・ガジャルド監督も「特にキャプテンを軸にして攻撃するチーム」と警戒するMF青山敏弘、2試合連続ゴール中のDF塩谷司、初戦の負傷交代から復帰したMF清水航平らが名を連ねた一方で、FW佐藤寿人とMFミキッチがベンチスタート。代わりにFW皆川佑介、MF柏好文がスタメン入りした。一方のリーベルは、広島の森保一監督が前日会見でキーマンだと名指ししたMFマティアス・クラネビッテルとMFカルロス・サンチェスが先発出場。佐藤が「同世代で一番のスーパースター」と評し、対戦を熱望するFWハビエル・サビオラはベンチスタートとなった。
試合は、サポーターの大歓声に後押しされたリーベルが主導権を握る。その一方で、広島は堅守で応じ、カウンターからチャンスを作る。23分、高い位置でボールを奪った広島は、柏のスルーパスに反応したドウグラスがペナルティエリア右からシュートを放つが、相手DFにブロックされた。26分には、塩谷のロングフィードでエリア内中央に飛び出した皆川が、ダイレクトでシュートを放つが、GKマルセロ・バロベロの好セーブに阻まれた。
さらに31分、カウンター仕掛けた広島は、エリア内右に抜け出したドウグラスが中央へ折り返すが、走り上がっていたフリーの皆川にはわずかに合わない。33分、皆川のスルーパスでエリア内右に抜け出した茶島雄介が、切り返しから右足を振り抜くが、シュートはGKバロベロに阻まれた。40分には、青山のスルーパスを皆川がエリア内中央で受けると、ボールは足元に入るが、強引に右足シュート。だが、ここもGKバロベロに弾き出された。
リーベルは43分、右サイドからクロスが入り、折り返しをゴール前のC・サンチェスがダイビングヘッドで合わせるが、シュートはGK林卓人が反応し、右手1本でかき出す。さらに、C・サンチェスはオフサイドの判定となった。前半はこのままスコアレスで折り返す。
後半に入って最初のチャンスはリーベル。48分、右サイドからの鋭いグラウンダーのクロスはゴール前を通過し、再びファーサイドからの折り返しに中央のロドリゴ・モラがダイレクトでシュートを放つが、クロスバー上に外れた。広島は54分、ドウグラスが抜け出し、DF2人をかわして右サイドを突破。フリーの皆川が中央にいたが、ドウグラスのクロスは精度を欠き、ファーサイドに流れた。
苛立ちを見せるリーベルが先に動く。57分にレオナルド・ポンシオを下げて、ルイス・ゴンサレスを投入した。広島は61分、柏を下げてミキッチをピッチに送り出した。リーベルは64分、レオナルド・ピスクリチに代えてタバレ・ビウデスを投入。広島は66分、皆川を下げて浅野拓磨を入れてゴールを狙う。
72分、ついに試合が動く。リーベルは右サイドで獲得したFKから、中央での競り合いのこぼれ球をルーカス・アラリオが頭で押し込み、ゴールネットを揺らした。失点を喫した広島は76分、茶島を下げて佐藤をピッチに送り出す。
追いつきたい広島は終盤に攻勢を見せるが、同点ゴールは奪えず。試合はこのままタイムアップを迎え、広島は0-1でリーベルに敗れた。
勝利したリーベルは、20日に行われる決勝で、バルセロナ(スペイン)と広州恒大(中国)の勝者と対戦。広島は、同日に行われる3位決定戦で、その敗者と対戦する。
【スコア】
サンフレッチェ広島 0-1 リーベル・プレート
【得点者】
0-1 72分 ルーカス・アラリオ(リーベル)
SOCCER KING
広島善戦だろう。
守って速攻で勝つしかなかったが、チャンスを生かせなかった。
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