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2016年3月8日火曜日

「保育園落ちた」広がる共感 匿名ブログ、首相無視できず

 「保育園落ちた 日本死ね」。子どもが保育園に入れず、国に不満をぶつけるインターネットの匿名ブログが反響を呼んでいる。国会で取り上げられ、安倍晋三首相が「匿名なので本当かどうか」と答弁したことなどをきっかけに、国会前で「私だ」のプラカードを手に抗議活動も。七日、国会で再び所感を聞かれた安倍首相が、待機児童解消への努力を強調させられる展開となっている。

 「昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ」。ブログは二月中旬、ネット上に投稿された。子どもを保育園に入れるための「保活」が失敗し、離職の危機にあると境遇を説明。安倍首相が実現を掲げる一億総活躍社会に絡めて「私活躍出来ねーじゃねーか」と怒りをぶちまけた。

 内容はネットなどで広まり、同月二十九日、衆院予算委で民主党の山尾志桜里氏が紹介。安倍首相は「匿名なので実際に本当かどうか確かめようがない」と答弁し、委員室では「中身のある議論をしろ」「誰が書いたんだ」とやじも飛んだ。

 国会前では三月五日、同じように子どもが「保育園に落ちた」という人たちが、「私だ」などと書かれたカードを掲げ集会を開いた。ネットでは趣旨に賛同する署名が二万五千人以上集まっている。

 民主党の枝野幸男幹事長は七日「追い込まれている人がたくさんいる。子どもを産み育てたくても社会的要因でできない状況であれば、日本人がいなくなってしまう」と呼応。同日の参院予算委で安倍首相は「速いスピードで(待機児童の)受け皿づくりを進めている」とアピールした。

 ブログを書いたとする人は七日、メールで共同通信の質問に回答。都内の三十代前半の女性で、一歳近い長男、夫との三人暮らしと明かした。「驚いています。ここまでの騒動になるとは思わなかったが、これがきっかけで待機児童問題が解決に向かえば」と期待。激しい言葉遣いについて「丁寧だったらここまで広がったかなという想(おも)いもあります」。長男の保育園は引き続き探しているという。
(中日新聞)

 野党もていたらくで、世論で政治を変えるしかないだろう。

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