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2015年8月31日月曜日

中国抗日パレード 「中国に誰が立ち向かうのか」潘事務総長出席に国連からも疑問の声


 【ニューヨーク=黒沢潤】抗日戦争勝利記念行事に国連の潘基文事務総長が出席することに、国連関係者の間にすら疑問の声が出ている。事務総長としての「中立性」が疑われるだけでなく、軍事パレードにまで出席することで中国の軍事力強大化に正当性を与えかねないとの懸念があるためだ。

 国連は27日に潘氏の訪中日程を発表した際、一党独裁国家によって軍事パレードで最新兵器までも披露される一連の行事を「第2次世界大戦終結70周年を記念する行事」とのみ形容した。潘氏は今回の行事が中国国内で「抗日戦争勝利記念」と喧伝(けんでん)され、欧米諸国の首脳が軒並み参加を見合わせる中、2~6日の日程で中国を訪問する予定だ。

 欧州メディアによれば、「政治ショー」の色合いが強い今回の行事に出席する欧州連合(EU)の首脳・元首は、チェコのゼマン大統領のみ。軍事パレードにはロシアやキューバなど友好国17カ国の部隊も参加するとみられるだけに、欧米諸国は中国と一定の距離を置いているのが実情だ。

 今年5月、ロシアで対ドイツ戦勝70周年式典が行われた際、隣国ウクライナは「帝国を再構築するため」の式典だと強く非難した。日本は今回、潘氏の訪中について、ニューヨークの国連代表部を通じて国連に「懸念」を伝えているが、国連関係者は「日本はウクライナと同じぐらい声高になれるのか? 中国に一体、誰が立ち向かうのか」と述べ、公然と批判を強めるべきだと訴える。

 潘氏は日本に対しては、2013年8月、「日本の指導者は極めて深く自らを省みて国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」との見解を披露している。

 潘氏は10年、北京で中国の胡錦濤国家主席(当時)と会談した際、獄中でノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏の解放について一言も発しなかった。事務総長再選を目指していたためで、国連内外から“弱腰”と批判された。

 潘氏はまた、香港で昨秋、民主的な行政長官選挙を求めて約2カ月半続いた大規模デモと当局の対応について、「内政問題」とだけ片付けた。国連外交筋は「拒否権という強大な権限を持つ常任理事国の中国に対する気の遣いようは異常なほど」と指摘している。
(産経新聞)

 国連のバン事務総長は、何を考えているのだろうか。

 国連を代表する者が、世界平和を乱す中国やロシアの行事に参加している場合でなく、昨今の問題で両国を非難すべきだろう。

 事務総長再選や次期韓国大統領として個人の立場で行動しているのだろう。

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