今大会初先発の小笠原慎之介(3年=東海大相模)が新たな武器を手に、オーストラリアを撃破した。5回1死。8番カリルへ自慢の直球を2球続け、あっさり追い込んだ。3球目。落差の大きい112キロのカーブを投じると、相手は手が出なかった。小笠原は「うまくいきました」としてやったりの表情で、次打者まで4者連続三振を奪った。
甲子園で見せなかったこのカーブは高橋純平に教わった。「春の招待試合の時に見て。カーブはもともと投げられましたが、抜くようにうまく投げられなかったので、代表の練習初日に投げ方を聞きました」。初回は自慢の直球で押したが、2者連続安打を浴びる立ち上がり。2回以降はチェンジアップ、スライダーにこの「急造カーブ」を織り交ぜた。阪神スカウトのスピードガンでは最速145キロを計測。6回3安打1失点(自責0)、9奪三振で先発の役目を果たした。
前日は甲子園決勝で戦った佐藤が、3連覇を狙う米国を完封した。小笠原もブルペンで肩を作っていたが、登板機会はなかった。小学生のころから大リーグが好きだったこともあり、メジャー予備軍の米国相手に投げたい気持ちは強い。「いい刺激になりました。次(の米国戦)は僕が投げます。そういう気持ちでいます」。JAPANの左腕エースは、決勝で再び対戦することを心待ちにした。【和田美保】
(日刊スポーツ)
日本が優勝するためには、米国のエースを打てるかだろう。
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