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2015年8月29日土曜日

吉川光夫【日本ハム】吉川、3年ぶり10勝 今季ヤフオクD初勝利

◆ソフトバンク1―11日本ハム(29日・ヤフオクドーム)

 日本ハムの吉川光夫投手(27)が28日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に先発し、6回途中7安打1失点と粘投、3年ぶりの2ケタ到達となる今季10勝目を挙げた。初回に1失点、2回以降も降板するまで毎回得点圏に走者を許したが、要所は締めた。打線も2本の本塁打で吉川を援護。投打の歯車がかみ合い、チームは今季7戦目にしてようやくヤフオクDで初勝利を挙げ、ゲーム差を8・5に縮めた。

 勝利の瞬間を迎えると、吉川は安どの笑みを浮かべた。強力打線を相手に、初回に1失点こそ許したが、2回以降は得点圏に毎回走者を置いても本塁は踏ませず。6回途中7安打4四死球も、1失点で抑えた。左腕は「こういう展開ならもっと長い回を投げないといけないですね」と反省したが、2012年に14勝5敗でリーグMVPを獲得して以来、3年ぶりの2ケタ勝利到達となった。

 初回から気合十分だった。この試合前までチームはヤフオクDでは6戦6敗。それだけに、吉川は「この打線、この球場では向かっていかないといけない。向かっていく気持ちを出した」。140キロ台中盤の直球で押し、スライダーなどの変化球も織り交ぜ、最少失点で切り抜けた。

 屈辱のシーズンを糧にした。昨年は開幕投手を務めたものの、開幕以降に体重が激減するなど状態が上がらず、わずか3勝に終わった。昨年について、左腕は「チームには迷惑をかけてしまったが、自分にとっては貴重な1年だった」と振り返る。今季は開幕直後から体重を一定に維持することで安定した投球につなげ、節目の1勝をつかんだ。

 栗山監督は「力みすぎていたけど、勝つことが大事」と評価。これで首位とは8・5ゲーム差となった。「まだ優勝するチャンスはあると思うので、どれだけ近づいていけるか」と吉川。左のエースが大逆転Vへの弾みをつけた。(後藤 亮太)
(スポーツ報知)

 とりあえず、後2つ勝って望みをつなげたい。

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