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2015年8月30日日曜日

中1男女殺害遺棄 13年前の監禁事件7件がわいせつ目的 被害者の父親証言「今でも憎く許せない」

 大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美(なつみ)さん(13)が殺害、遺棄され同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)も遺体で見つかった事件で、平田さんの死体遺棄容疑で逮捕された山田浩二容疑者(45)が13年前、寝屋川市内で男子中高生らを車に連れ込み監禁したり現金を奪ったりした事件8件のうち7件がわいせつ目的だったことが28日、関係者への取材で分かった。当時中学2年の男子生徒だった被害者の父親が産経新聞の取材に応じ、「息子は相当怖い思いをした。今でも憎く許せない」と現在の心情を吐露した。

 「こいつだ。なんでこんなやつを世間に出しているんだ」。男が連行される様子をとらえたテレビニュースを見て、13年前の忌まわしい記憶が一気によみがえった。姓こそ変わっていたが、その横顔はまぎれもなく当時中学生の息子を襲った卑劣な男だった。

 平成14年3月、山田容疑者は寝屋川市内の路上で中学2年の男子生徒に「京阪寝屋川市駅までの道を教えてほしい」と声を掛けた。

 男子生徒が駅までの道順を案内すると、山田容疑者はいきなり首にナイフを突きつけて「車に入れ!」と脅迫。車内に生徒を押し込んで手錠をかけると、手足を縛るだけでなく、目や口も粘着テープでふさいだ。

 何時間か経過したころ、山田容疑者は粘着テープで男子生徒を拘束したまま車から駐車場に突き飛ばし、そのまま放置したという。

 「事件後2年くらいは息子の様子がおかしかった」と被害者の父親は振り返る。夜中に突然、大声を上げて泣き出すこともあった。「相当怖い思いをしたのだろう。今で言うPTSD(心的外傷後ストレス障害)だった。今でも殺してやりたいくらい憎く、許すことは到底できない」

 当時の事件関係者によると、この男子生徒を含む中高生の少年7人がわいせつの被害に遭っていた。山田容疑者は7人の少年に対する強制わいせつ、逮捕監禁と強盗罪、成人男性1人への傷害罪に問われた。

 「むしゃくしゃしてやった」。山田容疑者は当時、動機についてこう語っていたが、関係者は「私は違うと思った」と振り返る。

 1審で懲役12年(求刑同15年)の判決を受け、2審で控訴が棄却され判決が確定したという。

 関係者は山田容疑者について、「自分の主張をはっきり言い、自己弁護もしっかりとしていた。生い立ちも話していたが、それがなぜ性犯罪につながるのか分からなかった」と語った。

 男子生徒の父親は、山田容疑者が13年前に逮捕された後に届いた手紙を見た瞬間、すぐに破り捨てた。差出人は山田容疑者の母親。住所はすぐ近所だった。謝罪の文言もないのに、減刑を求める内容だった。さらに、山田容疑者の弁護人からも慰謝料5万円で減刑を求めるよう依頼された。

 父親は怒りをあらわにする。「(山田容疑者は)当時、全く反省していなかった。なんでこんなやつを世間に出したのか。今回被害に遭った子があまりにかわいそうでならない」
(産経新聞)

 性犯罪の再犯率は高いのに、野放しにされていることが問題なんだろう。

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