第27回WBSC U―18ワールドカップ・1次ラウンドA組 日本14―0ブラジル (8月28日 舞洲)
初優勝を目指すA組の日本は、1次ラウンド初戦でブラジルを14―0の7回コールドで下し、大勝発進した。注目の清宮幸太郎内野手(1年=早実)は「4番・DH」で出場。5回に遊撃への適時内野安打を放つなど、3打数1安打2四球で2打点を挙げたが、4番の気負いからボール球を空振りするなど課題も残った。29日は大会3連覇を狙う最大のライバル・米国と対戦する。
高校侍ジャパンの一員としての国際舞台初安打は渋かった。8―0の5回2死一、三塁から内角球を強振したが、逆方向へ飛び、遊撃手のグラブをはじく適時内野安打。清宮は「点が入ったことに関しては良かった。変な打球がいっちゃって。甲子園の時もそうだけど、いつも初戦はこんなもんですね」とサバサバと振り返った。
チームは14安打14点のコールド発進。だが、日の丸を背負う4番としてはふがいなさが残った。悔やんだのは4回2死満塁。カウント3ボールからボール球を空振りした。「ストライクと思って振ったけど、その前も相手投手はストライクが入ってなかった。振る場面じゃなかった」。結果的には押し出し四球で打点を挙げたが、反省の言葉が口を突いた。
6回は13―0とし、なお無死満塁。2打点を挙げればコールド勝ちが決まる場面だったが、空振り三振に倒れた。「日本代表として結果を出さないととか、打ってやろうというのもあったのかな。あーっ、もう駄目っすね…」と肩を落とした。
唯一の1年生ながら4番に据えた西谷浩一監督はあえて注文をつけた。4回の空振りについて「あそこで振るようでは良いバッターになれない」。その上で「見極めて1球で仕留めてほしい」と高い要求を課した。
ただ、国際舞台でも動じないのが清宮。試合前には英語での選手宣誓を緊張しながら練習する篠原主将に近寄ってみたり、外国人の大会関係者や他国の選手と得意の英語で会話するなど、天真らんまんぶりは相変わらずだ。
29日は優勝候補の米国戦。「メジャーに行くような人たちばかり。勝って勢いに乗っていきたい。次頑張ります」。1次ラウンド最大のヤマ場で、日本の4番の真価が問われる。 (松井 いつき)
▼ブラジル、ルイス・ホウラ監督 選手たちに期待していたが、日本が強かった。(清宮について)彼もいい選手だが、他の選手もいいバッティングをしていた。
▽U―18ワールドカップ 世界野球ソフトボール連盟が主催する。81年に始まり、今回で27度目。かつてはAAA世界選手権などと呼ばれた。優勝回数はキューバが11度で、米国が7度で続く。日本は夏の甲子園大会と日程が重なるため、04年にダルビッシュ(レンジャーズ)を擁して初めて高校日本代表で臨み準優勝。大谷(日本ハム)藤浪(阪神)らの12年は6位で、一昨年は松井裕(楽天)森(西武)の活躍で準優勝した。
▽1次ラウンドの順位決定方式 A、B組ともに、上位3チームがスーパーラウンドに進出する。勝敗数で並んだ場合は(1)当該チーム同士の直接対決(2)得失点率(3)チーム自責点(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位が決定する。
(スポニチアネックス)
今日の米国戦は楽しみ。
実質的な決勝戦だろう。
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