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2015年8月30日日曜日

世那5安打9K完封!11年ぶり米に勝った

◆第27回U―18野球ワールドカップ第2日 ▽A組 日本3―0米国(29日・舞洲)

 甲子園準V右腕・佐藤世那(3年)=仙台育英=が、3連覇を狙う米国を5安打9奪三振で完封し、開幕2連勝を決めた。ドラフト上位候補・オコエ瑠偉外野手(3年)=関東第一=の好走塁などで5回に3点を奪い、高校日本代表の国際大会では11年ぶりに強豪を撃破。早実のスーパー1年生・清宮幸太郎内野手は、公式戦16試合目にして初めてノーヒットに終わった。

 直球とフォーク。佐藤は磨き抜いた2つの球種を、世界随一の野球大国を相手に最後まで貫いた。ポーカーフェースは変えないが、「楽しみと不安はありましたが、勝ててうれしい。自分の持っているものを出せた」と手応えを口にした。メジャー予備軍から2度の3者連続を含む9奪三振。5安打シャットアウトで連勝を呼んだ。

 「序盤は真っすぐとフォークで入って、つかまったら違う変化球を入れるつもりでした。でも、スライダーは最後までほとんど投げませんでしたね」。2回の3連続Kはすべてフォーク。最大のピンチだった5回1死満塁も、宝刀で二ゴロ併殺。144キロをマークした直球もコーナーに決まり、「フォークだけじゃないところも見せられた」と文句なしの内容だ。

 先発マウンドは東海大相模に10失点で敗れた甲子園決勝(8月20日)以来。疲労は完全に抜けていた。「佐藤君のボールがアメリカに合う」と読み切り米国戦に先発させた西谷浩一監督(45)も、「彼の好投に尽きる。代えようと思うところがなかった」と絶賛した。右腕も「(米国打線は)落ちるボールに目がついていかなかった」としてやったり。ダルビッシュ有(レンジャーズ)と涌井秀章(現ロッテ)を擁した2004年のAAA世界選手権以来となる、米国からの白星を飾った。

 「育英バッテリーで暴れようぜ」。女房役のチームメート・郡司と誓い合っていた。呼吸は当然、ぴったり。夏の甲子園決勝で敗れた夢の続きを、日の丸を背負った大舞台で実現させた。「また明日も試合がある。手ごわい相手を前に、気持ちを切り替えたい」と佐藤は言う。仙台の剛腕は、最後のコメントまで隙がなかった。(広瀬 雄一郎)
(スボーツ報知)

 米国に完封は、やはり世那はすごい。
 

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