【北京=竹腰雅彦】中国とベトナムが領有権問題で摩擦を強める南シナ海北西部の海域で、中国側が石油掘削装置(リグ)を使った作業を続けていることが27日、明らかになった。
中国海事局によると、掘削は大手国有企業「中国海洋石油」が海南島の南方約130キロの海域で実施。作業は10月20日までで、各船舶に対し、リグの半径2キロ以内の水域に進入しないよう航行警報を出している。
ベトナム側からは「一方的な行動」などとして批判が出ており、掘削の継続で対立が再燃する可能性もある。中国は昨年5~7月、領有権を争うパラセル(西沙)諸島付近の海域でも掘削を行い、ベトナムで大規模な反中暴動が起きるなど中越関係は一時緊張した。
(読売新聞)
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