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2015年8月30日日曜日

【U-18野球W杯】カナダのメジャードラ1主砲が韓国戦で大暴れ 強烈一発も…相手選手“破壊”

2回に貴重な同点弾も…、強烈スライディングで相手選手退場へ

 第27回U-18(18歳以下)ワールドカップは29日、舞洲ベースボールスタジアムでカナダ-韓国が行われ、カナダの主砲で、今年6月のドラフトでマーリンズに1位指名されているジョシュ・ネイラー内野手が「走・攻・守」で大暴れしている。

 最初に訪れた見せ場は2回。1点ビハインドで打席が回ると、韓国先発・崔忠然からライトスタンドへ同点アーチ。両翼100メートル、フェンスも高くホームランが出にくい舞洲のスタンドに強烈な一打を放り込み、存在感をまざまざと見せ付けた。

 さらに打撃以外でも相手を震撼させるプレーを見せる。

 4回の韓国の攻撃。7番の河成珍がサードへのゴロを放つと、三塁手から一塁手のネイラーへの送球はややホーム方向へそれた。バッターランナーの河と交錯する形になるかと思いきや、向かってくる河の胸を腕で突き飛ばし、河は思わず3歩ほど後退。これには韓国ベンチからも怒号が飛ぶも、ネイラーは何食わぬ表情でプレーを続けた。

 そしてその裏のカナダの攻撃でもラフなプレーは止まらなかった。1死から強烈なピッチャー強襲のヒットで出ると、続くポンピーがファーストへのゴロを放つ。一塁手からセカンドベースへボールが渡ると、ここで一塁ランナーだったネイラーが相手ショートで韓国プロ野球でもドラフト上位が期待されている有望株・朴俊泳の脚をめがけて強烈なスラインディング。朴は倒れこみ、担架で運ばれると、次の回に代打を送られベンチへ下がった。

 ラフプレーといえば、第25回大会の日本対アメリカの試合で森友哉(西武)がタックルを受け吹き飛ばされたことが記憶に新しい。前日の開会式では、今大会を運営する日本高等学校野球連盟会長の奥島孝康氏が期待することとして、3F(ファイト・フェアプレー・フレンドシップ)を挙げていた。式には各国の選手が出席しており、ネイラーもいたはずだが、相手選手が退場する事態となった。

富樫重太●文 text by Shigeta Togashi
(フル・カウント)

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