軽減税率の導入は、消費税の持つ逆進性を和らげる狙いだが、今回の試算では、酒類と外食を除く飲食料品と新聞の税率を8%に据え置くと、年収300万円の勤労者世帯(家族2人以上)では年間1万1040円、年収1000万円では1万6440円の税負担が緩和されるという。
負担軽減額で比較すると、高級な食材を買うケースが多い高所得世帯ほど負担の軽減効果が大きい。だが、可処分所得に占める負担軽減額の割合は、年収300万円で0.38%、1000万円では0.24%と低所得者の方が大きい。
一方、年収250万円の高齢者世帯(夫が無職で65歳以上、妻60歳以上)の場合は、年間1万2720円の負担が減る。勤労者世帯と比較すると、同じくらいの年収でも年金収入で生活している高齢者夫婦の方が単価の高い食品を購入する傾向が強いため、恩恵が大きく出るとの試算になった。
(サンケイビジネス)
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