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2015年12月2日水曜日

<寝屋川中1遺体>男子殺害容疑で再逮捕 容疑者「黙秘」

 大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人が遺体で見つかった事件で、平田奈津美さん(13)への殺人罪で起訴された契約社員の山田浩二被告(45)について、大阪府警は1日、同級生の星野凌斗(りょうと)さん(12)に対する殺人の疑いで再逮捕した。逮捕は3回目。山田容疑者は認否を記す弁解録取書への署名を拒否し、「黙秘」とだけ話したという。

 捜査関係者によると、押収された山田容疑者の衣服から星野さんのものとみられる血液や皮膚片が検出されたことが分かった。DNA型が酷似しているという。

 星野さんの死因や死亡時期、殺害場所は今も不明だが、府警は捜査員が山田容疑者の行動を確認中、山田容疑者が立ち寄った竹林で星野さんの遺体が見つかったことは「犯人しか知り得ない秘密の暴露に当たる」と判断。また、星野さんが突然死するような病歴がないことなどから、山田容疑者が星野さんの殺害に関与したとみている。

 再逮捕容疑は、京阪寝屋川市駅前から2人を軽ワゴン車で連れ去ったとされる8月13日ごろ、府内か周辺で星野さんを殺害した疑いが持たれている。遺体は同21日、大阪府柏原市の竹林で発見され、顔や手には平田さんと同様、何重にも粘着テープが巻かれていた。

 捜査1課によると、星野さんの遺体は時間が経過し、司法解剖で死因や詳しい死亡推定時刻は特定できなかった。ただ、星野さんの発育状況や事件直前の健康診断記録などを分析したところ、死亡につながる持病はなく、自殺する動機も見当たらなかったという。

 山田容疑者は8月21日夜に平田さんへの死体遺棄容疑で最初に逮捕されたが、この日の昼ごろ、一人で竹林に立ち寄った。この行動が星野さんの遺体発見につながった。

 事件当日の同13日に記録された膨大な防犯カメラ映像の捜査では、他の人物が中学生2人に接触した形跡がない▽竹林にほど近いコンビニ店で購入した粘着テープは、2人に使われたものと同一製品だった--ことも判明している。

 府警は山田容疑者の関与を直接的に裏付ける証拠はないものの、こうした複数の客観的証拠から立証は可能と判断したとみられる。ただ、星野さんが竹林に放置された段階で死亡していたかについては、さらに調べる必要があり、死体遺棄容疑の適用は見送った。【村上正、遠藤浩二】

 ◇大阪・中1男女殺害事件

 大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さんと同級生の星野凌斗さんが8月12日夜にそれぞれ自宅を出て、行方不明になった。平田さんは翌13日深夜に隣接する同府高槻市の物流会社駐車場で、遺体で見つかった。大阪府警は同21日、山田浩二容疑者を平田さんの死体遺棄容疑で逮捕したが、逮捕直前に立ち寄った同府柏原市の竹林から星野さんの遺体が発見された。2人の顔や手には粘着テープが巻かれ、遺体の状況が酷似していた。平田さんの死因は窒息で、全身に30カ所以上の切り傷があった。府警は9月、平田さんの殺害容疑で山田容疑者を再逮捕。大阪地検は殺人罪で起訴し、死体遺棄容疑については継続捜査としている。
(毎日新聞)

 極刑しかないだろう。

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