今井絵理子、参院選出馬へ 伊達忠一参院幹事長「若い人の層つかめる」

　自民党が夏の参院選比例代表候補として女性４人組、ＳＰＥＥＤの今井絵理子（３２）を擁立する方向で調整していることが５日、分かった。党関係者によると、すでに出馬を要請し、今井も前向きに検討する意向を示しているという。

　知名度が高いほか、聴覚障害を持つ長男（１１）を育てるシングルマザーとして福祉活動にも取り組んでおり、安倍晋三首相が掲げる「１億総活躍社会」の政策実現を目指す象徴的な候補者になり得ると判断。週明けにも本人と話し合うとみられる。今井の所属事務所は「今のところそのような話は聞いておりません」とコメントした。

　党内では３月１３日に開催される定期党大会で、今井が「君が代」を斉唱する案も浮上。今井は沖縄出身のため、米軍普天間基地の移設問題を抱える沖縄選挙区で今回改選となる島尻安伊子沖縄北方担当相との連携を狙うとみられる。

　茂木敏充選対委員長はこの日、今井擁立をめぐり溝手顕正参院議員会長と意見交換。伊達忠一参院幹事長は会見で、「若い人の層をつかめる。努力している姿がとてもいい」と期待感を表明した。谷垣禎一幹事長は今井について、「『ＳＰＥＥＤって何？』なんてことを言ってしまい、みんなから『時代遅れ』『娘に聞け』などと言われた」と苦笑する一幕もあった。

（サンケイスポーツ）

　客寄せパンダだけど、狙いは沖縄だろう。