WBC世界バンタム級王者の山中慎介(33=帝拳)が、挑戦者の同級1位アンセルモ・モレノ(31=パナマ)に7回TKO勝ちし、11度目の防衛を果たした。
山中は「長谷川さんが素晴らしい試合で勝ち、僕も強い気持ちを持ってリングに立つことが出来た。ガードの弱さが出てダウンしてしまったんですが、逆にそれで思い切っていけた。2人の子どもをリングに上げられて良かった。幸せです。ボクシングをやっていて良かった。最後まで気持ちを持って戦えた」と喜びを表した。
試合開始直後からモレノが攻め、激しい立ち上がりとなった。1回、カウンターで山中の左フックが効いて早くもモレノがダウンした。モレノはその後もひるまず、強気に打って両者乱打戦の展開に。4回にはモレノの右フックで山中が倒れた。4回終了時点では2-0で山中の優勢となった。5回に入り、さらに激しい打ち合いとなる。互いのパンチが顔を捉え、山中がよろめく場面も。6回、山中の左ストレートがモレノの顔面にクリーンヒットし、モレノが再びダウン。7回にもモレノが3度目のダウン。さらにリング隅に追い込んで、左ストレートを見舞い、耐えるモレノをKOした。
昨年9月に2-1の僅差判定で競り勝っていた強敵を再戦で返り討ちにし、内山高志と並んで国内歴代2位タイの防衛数となった。
(日刊スポーツ)
神の左は強い。
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