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2016年9月24日土曜日

稀勢の里4敗で綱とり白紙、理事長「仕切り直しだ」

<大相撲秋場所>◇13日目◇23日◇東京・両国国技館

 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)の綱とりが、完全に振り出しに戻った。

 横綱鶴竜(31=井筒)に下手投げで転がされて、痛い4敗目。八角理事長(元横綱北勝海)は「仕切り直しだよ」と白紙に戻すことを明言した。3場所続いた綱とりが断ち切れた本人は支度部屋で疲労の色濃く「まだまだだね」とうなだれた。

 11日目に豪栄道との直接対決で敗れたショックを、振り払うことができなかった。左四つになるも、上手を取らないまま前進した。腰も高く、鶴竜の下手投げにいとも簡単に転がった。土俵下では少しの間、両手両膝をついて起き上がれなかった。

 理事長は「ずっと綱とりと言われて、精神的な疲れもあったのでは。リセットでいいんじゃないのか」と思いやった。残る2日間で心を整えて、自ら「大関の勝ち越し」と定める2桁白星に届かせられるか。「やるしかない」と言葉をしぼり出した。
(日刊スポーツ)

 大一番で弱い稀勢の里は、横綱の器ではないか。

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