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2016年9月12日月曜日

ロマゴン 46連勝で4階級制覇!尚弥と来年にも統一戦へ

◇WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 ○挑戦者ローマン・ゴンサレス 判定3―0 王者クアドラス●(2016年9月10日 米カリフォルニア州イングルウッド ザ・フォーラム)

 軽量級の無敗対決は挑戦者ローマン・ゴンサレスが王者クアドラスを3―0の判定で破り、ミニマム、ライトフライ、フライ級に続く4階級制覇を達成した。苦戦を強いられながらも攻撃の手を緩めず、プロ通算46連勝(38KO)をマーク。視察に訪れたWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)との来年の統一戦が現実味を帯びてきた。なお、試合の模様は12日午後9時からWOWOWライブで再放送される。

 試合直後の表情と結果は正反対だった。右目がふさがりそうなほど顔を腫らしたゴンサレスは勝者のコールに感涙し、プロ初黒星で7度目の防衛に失敗したクアドラスはきれいな顔に失望を浮かべ、インタビューを拒否してリングから下りた。「今までで一番難しい試合だった。こんなタフな戦いは初めて。だが、神のおかげで勝てた」。ゴンサレスは家族らに感謝しながらも、「ちょっと頬が痛い」とこぼした。

 ジャッジの採点は117―111、116―112、115―113でいずれも挑戦者を支持。それでも、全階級を通じ最強を決める「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」1位のゴンサレスにとって点差以上の苦戦だった。序盤から激しくプレッシャーをかけながら体格とスピードで勝るクアドラスにかわされ、中盤には左フックを浴びてペースを失った。

 だが、消耗戦の中でアッパーやボディーを放つなど最後まで倒しにいく姿勢は衰えなかった。ヒット数でも322―251と上回り、ニカラグア人初の4階級制覇達成。12歳の時にボクシングを教わった母国の英雄、故アレクシス・アルゲリョがアーロン・プライヤー(米国)に2度挑んで果たせなかった4つ目のベルト獲得に成功したが、「アルゲリョは超えられない。彼は私の恩師で、私は彼の息子。常に私のNo・1だ」と話した。

 試合前には対戦を希望する井上尚が控室を訪れて激励。試合はリングサイドで観戦した。8ラウンド終了後に井上尚の姿を映し出した米HBOテレビに「スーパーファイトが期待されている」と聞かれると、ゴンサレスは「もちろん。喜んでやりたい」と即答した。スーパーフライ級王座を獲得したことで、来年に統一戦という形で両者の激突が見られそうだ。
(スポニチアネックス)

 ゴンサレスの苦戦は意外だけど、スピードとフットワークで井上が勝てるかもしれない。

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