最高の環境が整った。大谷はリアル二刀流での勝率3厘差で上回るタカ撃破&首位奪取へ静かに闘志を燃やした。
「投打で出ることで何かが変わるわけではない。マウンドで一生懸命投げて、打席で一生懸命バットを振れれば。今ある力しか出ない。その力を最大限に発揮できるようにしていければ」
大谷は5月29日の楽天戦(コボスタ)から6週連続で「先発投手&主軸」の二刀流で起用されてきた。投手で6戦全勝、防御率0・39。打撃でも17打数7安打の打率4割1分2厘、1本塁打、4打点と圧倒的なパフォーマンスを見せてきた。
「DHを解除するしないに関係なく、長い回は投げたいと思っています。ただ、代打も矢野さんや、いいところで打ってくれる方たちもいる。『僕が絶対にやるんだ』という気持ちでいきますけど、そんなに気負う必要はない」。覇権をかけた大一番へ言葉に力を込めた。
この日、チームは北海道から空路で福岡入り。新千歳空港で取材に応じた栗山監督は「せっぱ詰まれば詰まるほど、よりシンプルに。普通に。選手を信じていく。引いている場合ではない」と攻撃的な采配を見せると宣言した。大谷の起用法については明言しなかったものの、「1番・投手」でプレーボール弾&8回零封した7月3日ソフトバンク戦(ヤフオクD)以来、約2か月半ぶりのリアル二刀流が実現する可能性は高そうだ。
最大11・5ゲーム差から驚異的な巻き返しで、ここまで来た。「プレッシャーも楽しみもあると思いますけど、それは向こうも同じ。ここからは全部そういう試合。試合に出たところで出た選手が一生懸命プレーできれば」と大谷は、4年目で初めて経験するシーズン終盤の優勝争いをとことん、楽しむつもりだ。(小谷 真弥)
(スポーツ報知)
大谷が抑えて勝てるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿