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2016年9月25日日曜日

【日本ハム】“神ってる男”増井「ここぞ」の神投球で自身6連勝

◆日本ハム4―1楽天(24日・札幌ドーム)

 日本ハムは楽天に快勝し、東映時代の1961年に並ぶ、球団記録となる83勝目を挙げ、マジックを5に減らした。先発の増井は5四球と制球が荒れたが、要所をしめて6回2安打無失点。自身最長となる6連勝で9勝目をつかんだ。打線は4回に中田の先制打、陽岱鋼の13号3ランで則本を攻略。2位・ソフトバンクも勝ったため、最短でのリーグ優勝は27日となった。

 優勝へのカウントダウンを進めたのは、増井だった。6回2安打無失点の好投。自身6連勝で9勝目をマークした。「前半苦しんだけど諦めなかった分、野球の神様が助けてくれているのかな」。マジックを5に減らし、かつての守護神は笑みを浮かべた。

 日本ハム版“神ってる男”だ。これでクローザーから先発に転向後、8試合に登板し、6勝1敗、防御率1・10。さらに先発した試合では2度、チームを首位に押し上げる救世主ぶり。右腕は「最初は監督がどう考えているか理解できなかったけど、先発で新しい投球スタイルが見えた」。負ければソフトバンクのマジック再点灯の可能性もある一戦で、役割を果たした。

 重圧もはねのけた。「昨日の段階から緊張していた。(マウンドへ)上がったらやっぱり違った」と、初回先頭から2者連続で四球を許した。それでもピンチを切り抜けると、2回以降は走者がいない状況でもクイック気味に投球。「きょうは(クイックが)合っていた」と、引き出しの多さも見せた。先発では自己最悪の5四球と苦しんだが、ホームは踏ませなかった。

 感謝の思いも力に変えた。23日に武田勝が現役引退を表明した。先発転向を告げられた直後には「納得いかないこともあると思うけど、我慢してやるしかない」と言葉をかけてくれた大先輩。試合後は「勝さんみたいにコントロールがいい投球はできなかったけど、勝ててよかった」と振り返った。

 55年ぶりに球団タイの83勝を挙げた。栗山監督は立役者の右腕を「気持ちを感じた。よく投げてくれた」とたたえた。今後は中5日でチームの最終戦となる30日のロッテ戦(札幌D)で先発する可能性もある。お立ち台で増井は「一気に優勝まで上り詰めましょう」と声を張り上げた。残り5試合。4年ぶりの歓喜の瞬間は確実に近づいている。(後藤 亮太)

 ◆1961年の東映 巨人を退団した名将・水原茂監督が就任。巧みな手綱さばきで前年5位のチームが生まれ変わり、2位に進出。中でも30勝の土橋正幸、首位打者の張本勲と投打の両輪がチームを引っ張った。8月には首位に10ゲーム差を付けられていたが、9月に11連勝で首位に躍り出た。だが、10月にゲーム差0で激突した2位・南海に3連敗を喫するなど、チーム新記録の83勝(52敗5分け)も優勝に結びつかなかった。
(スポーツ報知)

 背中のソフトバンクが気になるが、全部勝つしかない。

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