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2016年9月12日月曜日

<大相撲>「冷静さ欠いた」分析された初日不覚の稀勢の里

 綱取りへ注目を一身に集める稀勢の里が大相撲秋場所(東京・両国国技館)初日の11日から不覚を取った。力を十分に出せないまま、勝負の15日間は黒星で始まった。

 両足で跳ぶような立ち合いで両脇が空き、双差しを許した。構わず前に出たものの、隠岐の海に簡単に残されると、右をさらに深く差され、体を入れ替えられて寄り切られた。

 取組後の支度部屋。大関は質問されても無言だった。一方、隠岐の海の舌は滑らかで、「初日だからいろいろあるんじゃないですか。周りも期待し、大関も意識している。痛いところもあり、ベストではない」。右足かかとを痛めて夏巡業序盤を休場した稀勢の里の心身を見透かしていたようだった。

 隠岐の海の師匠でもある八角理事長(元横綱・北勝海)は稀勢の里について、「硬かったかな。何とか勝ちたいと思って、冷静さを欠いていた」と分析した。

 初めて「横綱・白鵬」不在の初日を迎えた今場所。八角理事長は「最初に一つ負けてもチャンスはある。粘り強くいくだけ」と話した。年6場所制が定着した1958年以降に誕生した横綱27人のうち、綱取り場所の初日に黒星を喫しながら昇進したのは柏戸、栃ノ海、三重ノ海、千代の富士の4人。多いと見るか、少ないと見るか。稀勢の里の挑戦はまだ始まったばかりだ。【村社拓信】
(毎日新聞)

 難しそう。

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