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2016年10月8日土曜日

<輸入米>「調整金」は禁止…コメ入札、名義貸し横行

 外国産米の売買同時入札(SBS)で不透明な取引が横行していた問題で、農水省は7日、入札に参加した業者間の「調整金」のやり取りを禁止すると発表した。一方で、SBSでは入札参加資格のない卸業者が別の卸業者に落札を依頼し、輸入米を転売してもらう「名義貸し」が頻繁に行われていることが判明。こうしたケースでは、SBSに参加していない業者が調整金を受け取るといい、農水省が示した対策の効果を疑問視する声が出ている。

 SBSは、国が商社からコメを買い取り、卸業者に売り渡す仕組み。商社が国から受け取った代金の一部を卸業者に調整金として支払っているとされ、卸業者は国が公表している落札価格より安い値段で輸入米を販売しているとの指摘が出ている。農水省は、国と商社、卸業者が結ぶSBS契約書に調整金の禁止を明記するとした。

 しかし、複数の業界関係者によると、一部で入札に参加した卸業者が、落札した輸入米を1キロ当たり1円の「名義料」を上乗せして転売する「名義貸し」が行われており、商社は国の契約相手とはならない転売先の業者に調整金を支払っているという。名義貸し専門でSBSに参加している卸業者は取材に「契約の名義上は輸入米を買ったことになっているが、商社の指示を受け、落札できたら右から左に流すだけ。調整金のやり取りは商社と転売先の卸業者との間で行われていた」と証言している。【山本将克、大場弘行】
(毎日新聞)

 談合みたいな取引で、入札参加業者が儲かるシステムなんだろうか。

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