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2016年10月22日土曜日

【有藤氏&野村氏 日本S予想】大谷で2勝阻止へ第1戦がカギ

◇日本シリーズ

 激戦必至!22日に開幕する日本シリーズのポイントを、スポニチ本紙評論家の有藤通世氏(69)と野村謙二郎氏(50)が対談形式で熱く語った。スポニチ評論家11人の日本一予想は広島が6人、日本ハムが5人と真っ二つ。広島は過去6度出場した日本シリーズ全てで6試合以上を戦っており、今年も最後まで熱戦が展開されるに違いない。

 有藤 優勝チーム同士で力は拮抗(きっこう)。面白い戦いになるだろう。

 野村 広島は、本拠地で最大4試合できるのは大きい。ホームの真っ赤に染まったスタンドは圧倒的ですから。

 有藤 日本ハムは今季、マツダで試合をしていないからね。

 野村 他球団の選手も「圧迫感、重圧を感じる」と言っていました。あとはパ・リーグに少ない天然芝の球場。守備面で影響を及ぼす可能性もあります。

 有藤 その敵地で日本ハムはまず1勝1敗、本拠地で2勝1敗。王手をかけて広島に戻った6戦目を中6日の大谷で取る…とのシナリオで4勝2敗と読んだ。大谷で2勝が日本一への条件だ。

 野村 広島はジョンソンで初戦を勝って相手の切り札から白星をもぎ取りたい。大谷以外の投手には打線は対応できると踏んでいます。

 有藤 その時は6~9回のリリーフ勝負。マーティン不在で、谷元らの踏ん張りでどうしのぐか。加藤もリリーフに回るだろう。ズバリ、大谷攻略法は?

 野村 連打は難しい。空振りでもいいので、どんどん振っていくこと。直球をいかに捉えるか。塁に出てプレッシャーをかけたいですね。走者一塁で、ボール球なら二盗も狙えるランエンドヒットとか思い切った作戦も…と思います。

 有藤 日本ハムは4番・中田の前を打つ打者が鍵。上位が出塁し、3番打者がいかにつなぐか。丸に対抗したいが、DHの大谷はともかく、近藤が抜けるとなると痛い。ただ、長打力は日本ハムが上だろう。

 野村 CSで不振だった鈴木が“神ってる”復活なるか。彼が打てばチームは乗る。逆に短期決戦だけにレアードは封じたいですね。

 有藤 CSもそうだったが、栗山監督は勝負度胸、決断力がある。評論家時代に、長く高校野球を見てきた経験かな。一発勝負で、後手にならない早めの仕掛けが目立つ。日本シリーズでも、あっと驚く勝負手を打つかも…。

 野村 緒方監督はシーズン中と同じでよそ行きの野球はしないはず。「タナキクマル」の上位打線が大きな鍵を握るのも同様です。広島にすれば、いかに機動力を早い段階で相手に意識させるか。裏を返せば、過剰に意識しすぎた方が落とし穴にはまる。バッテリーが警戒しすぎれば普段の投球ができなくなりますから。
(スポニチアネックス)

 大谷が、キーマンだろう。

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