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2016年10月24日月曜日

日本ハム 貧打連敗…いまだ適時打なし 得点圏打率・067

◇SMBC日本シリーズ2016第2戦 日本ハム1―5広島(2016年10月23日 マツダ)

 約3分間のリプレー検証後に判定が覆ると、真っ赤に染まったスタンドから地鳴りのような歓声が降ってきた。三塁側ベンチの日本ハム・栗山監督は表情を変えず、相手の決勝点を受け入れるしかなかった。

 まさかの2連敗スタート。試合後、問題の場面については「これ(リプレー検証)が今年の形」と淡々と振り返ったが、その後もバッテリーミスや増井の失策で続いて一挙4点を失っただけに「(チームとして)時間が空いて切り替えるのが難しかった」と話した。

 リプレー検証で流れが変わったとはいえ、2連敗の大きな要因は貧打だ。初戦は広島を上回る10安打を放ちながらレアードのソロによる1点のみ。この日もわずか4安打で、得点は4回に菊池の適時失策による1点に終わった。2試合で適時打はなく、チームの得点圏打率は15打数1安打、打率・067。ジョンソン、野村の左右の2本柱相手に元気がない。栗山監督は「(野村は)打てそうで打たされた。打者にとって嫌な感じ。(8回まで)ヒット2本だからね」と相手の先発右腕に脱帽した。

 ただ、光明はある。初戦は3三振を喫するなど4打数無安打だった4番の中田は2安打をマーク。25日からは本拠地の札幌ドームに舞台を移し、DHで大谷を起用することができる。地元の広島で連敗を喫したが、中田は「本拠地のファンの皆さんの力を借りて頑張りたい」と反攻を誓った。

 「まだこれから。追い込まれ必死にやることに価値がある。必ず何かが生まれ、それが宝物になる」と栗山監督。ファンが待つ札幌でやり返す。 (山田 忠範)

 ▼日本ハム・西川(4打数無安打)打てば勝てると思う。投手は踏ん張って投げているので、攻撃陣次第。

 ▼日本ハム・レアード(5番に昇格も野村を打てず)打順は関係ない。制球が良く、低めに集まっていて、失投もほとんどなかった。

 ≪3度目連敗発進≫日本ハムは第1、2戦ともわずか1得点で連敗を喫した。シリーズ初戦から1得点以下で連敗したのは51年南海、54年西鉄、05年阪神、11年ソフトバンク、12年日本ハムに次ぎ6度目。得点は第1戦がレアードのソロ、第2戦が敵失で、走者得点圏では打率・067(15打数1安打)と抑えられ、いまだ適時打がない。なお、日本ハムの連敗スタートは62、12年に次ぎ3度目。ともにその後2勝2敗に追いついており、今回も意地を見せられるか。
(スポニチアネックス)

 貧打の一言に尽きる。

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