日本ハムの大谷翔平投手(22)が5日、クライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)の初戦で“開幕投手”を務めることを宣言してしまった。札幌Dで行われた紅白戦では白組の先発として登板し、1回3安打2失点。試合後に「1戦目に向けて仕上げていきたい」とポロリ。12日のマウンドへ、早くも気持ちが高ぶってる?
平然と言ってのけた。CS前最後の実戦登板となる紅白戦を終えた大谷は「あまりよくなかったですけど、まだ時間はあるので1戦目に向けて仕上げていきたい」とポロリ。公にはCS最終Sの“開幕投手”は明言されていない。フライング気味に、自ら3年連続でCSの初戦に投げることを報道陣に宣言してしまった。
この日の結果は散々だった。先頭の西川に四球を与え、1死一、三塁から4番・レアードには天井を直撃してフェアゾーンに落ちる適時打、近藤には右前打を浴び、3連打で2失点。直球の最速は156キロを計測したが、途中からフォームを重視して130キロ~140キロ台まで遅くなり、変化球もキレはなかった。それでも「同じチームなので、そんなに『倒してやろう』という気持ちは出てこない。これで(本番で)打線が打ってくれればいいかな」と冗談を飛ばした。
大谷の発言を伝え聞いた栗山監督は「全員1戦目に向けて準備してもらう。翔平がそう言っているならそう思えばいいけど、俺は別のことを考えている」とけむに巻いたが、剛腕は「1戦目をしっかり取れるように、まずはそこだけを目指してやっていきたい」とやる気満々だ。
昨季はレギュラーシーズンで15勝5敗、防御率2・24、勝率7割5分で投手3冠に輝いたが、CS第1ステージ初戦のロッテ戦(札幌D)は3回途中5失点。プロ最短KOを喫した苦い思い出がある。それだけに「1戦目を取って勢いに乗っていけたら。そこだけに合わせていきたい」。投げて10勝、打って22発、打率3割2分2厘。投打でハイレベルな男は、なによりも大事な初戦で、最大限の力を発揮するつもりだ。(後藤 亮太)
(スポーツ報知)
フライング気味はおもしろい。
0 件のコメント:
コメントを投稿