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2016年10月29日土曜日

日本一王手の日ハム、大谷はなぜ第6戦先発回避? 鍵握る二刀流右腕の起用法

日本一へあと1勝の日本ハム、第6戦は増井が先発へ
 日本ハムの大谷翔平投手が、29日の広島との日本シリーズ第6戦(マツダスタジアム)での先発登板を“回避”し、第7戦での先発登板へ切り札として控えることとなった。

 「8番・投手」で先発出場した22日の第1戦から中6日。順当にいけば、登板が有力視されていたが、勝てば日本一が決まる第6戦は今季自身初の2桁勝利をマークした増井浩俊が予告先発された。4勝先取の日本シリーズ。1勝が大きな重みを持つが、なぜ大谷は王手をかけた第6戦の登板回避となったのか。

 大谷は22日の第1戦で6回3失点で敗戦投手に。第2戦は代打出場し、指名打者制のある第3戦以降は3試合連続で「3番・DH」で先発フル出場してきた。さらに、第4戦では一塁ベースを駆け抜けた際に右足首を捻った。第5戦でも全力疾走しており大事には至らなかった模様だが、25日からの3日間は本来の先発投手としての調整が出来ない状態だった。

 ソフトバンクとのCSファイナルステージ(札幌ドーム)では第1戦でリアル二刀流で出場し、第2戦以降は「3番・DH」でスタメン。日本シリーズ進出を決めた第5戦では3点リードの9回に指名打者制を解除。日本最速165キロをマークして胴上げ投手となったが、栗山監督は「こんな使い方は2度と出来ない。来年も。日本シリーズは普通にいく。これ以上、むちゃな使い方はできない。壊れてしまう」と慎重に起用していく方針を示していた。
第7戦までもつれれば、「黒田VS大谷」の可能性も
 栗山監督ら首脳陣は仮に第6戦で敗れても、1日の休養を挟んだ万全の大谷を投入できると踏んだのだろう。

 広島は第7戦で今季限りで現役引退する黒田博樹投手の先発が有力視されている。日本一を争う大一番で「黒田VS大谷」が実現すれば、ファンでなくても楽しみな投げ合いであることは間違いない。それでも、仮に第6戦でリードした場面で終盤を迎えれば……。その采配で周囲を驚かせてきた栗山監督だけに、再び守護神・大谷の期待も高まる。

「広島へ行っても、この勢いでぶつかっていくだけ。投げる、投げないは関係なく、全員で広島に勝ちに行きたいです」

 そう意気込みを語っていた大谷。いずれにしても、日本ハムの日本一は二刀流・大谷が大きな鍵を握っている。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count
 もう大谷の先発はないだろう。
 ライトでスタメン起用し、最後は抑えだろう。

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