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「巨人は足の使えるリードオフマンが補強ポイントなので西川は合致します。ただ打つだけでなく、選球眼も良いので出塁率が高い。昨オフにFA移籍した梶谷隆幸は故障が多いのがネックです。今年も61試合出場にとどまり、10月に腰の手術を受けています。まだリハビリの段階で実戦復帰は来年3月以降になる見通しです。松原聖弥は今季1番打者でチーム最多の77試合に出場しましたが、攻守でまだまだ状況に応じたプレーに課題が残り、西川と対照的にボール球に手を出すケースが多いので出塁率が高くない。坂本勇人、岡本和真、丸佳浩とポイントゲッターはそろっているので、西川を獲得して1番で固定できれば得点力が一気に上がる」(スポーツ紙デスク) 西川は今季130試合出場で打率.233、3本塁打、35打点。24盗塁で4度目の盗塁王を獲得したが、2014年のレギュラー獲得以降でワーストの数字に終わった。新庄剛志新監督が就任した日本ハムは若返りを図ろうとしている中、球団は今オフに海外FA権を持つ西川を大田泰示、秋吉亮と共に来季の契約を提示せず保留手続きを行わないと発表。今季の指定2億4000万円という高額な年俸でFA宣言をしても他球団が獲得するハードルが高い。自由契約にすることで移籍しやすくなるだろうという球団の配慮もあった。 日本ハムの「見切り力」には定評がある。 「資金力があるチームではないので、高年俸のベテランを置く余裕がない。もちろんチームに不可欠な選手は残しますが、そうでなければシビアです。陽岱鋼がFAした際も若返りを理由に熱心に引き留めなかった。陽は巨人に移籍して5年間で一度も規定打席に到達せず、今年限りで退団した。中田翔も暴行事件で無期限の1、2軍出場停止となり、今季のシーズン途中に巨人へトレードされましたが、あのまま日本ハムに残っていても今年限りで自由契約になった可能性が高いでしょう。西川は良い選手ですが、肩が弱く指名打者がないセリーグでは左翼しか守れない。性格も気分屋なところがあり、不調になると態度に出してしまう部分がある。中田もそうですが、日本ハムでは結果が残せなくても我慢して使ってもらえましたが、巨人は違う。代わりの選手がたくさんいるので不調だったら外される。日本ハムの時のように『お山の大将』で伸び伸び振る舞えるわけでもない。今年の中田のように輝きが消えて結果が出ない可能性があります」(スポーツ紙遊軍記者)
仮に西川を獲得した時に、気になるのは松原の起用法だ。リードオフマンとしてまだまだ発展途上だが、試合に出続けなければ成長しない。6,7番で起用されても持ち味を発揮できず、スタメン起用の優先順位が下がるだろう。西川とタイプが重なる梶谷も同様にレギュラー奪取どころか、1軍定着も危ぶまれる。日本一に輝いたヤクルトはリードオフマンの塩見泰隆、オリックスは紅林弘太郎、宗佑磨を辛抱強く起用し続けたことでチームに不可欠なレギュラーに定着した。戦力補強をすることが必ずプラスに働くとは限らない。 西川には巨人の他に複数球団が獲得を検討しているという。その決断が注目される。(安西憲春)
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巨人以外のチームもありでしょう。
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