生活保護受給者の高齢男性から現金を着服したとして、日野署が業務上横領容疑でケースワーカーの日野市職員を逮捕した事件で、この市職員は、生活保護費の支給業務を担う生活福祉課に配属された初年度から必要な事務処理を怠り、保護費の不適切な処理を続けていた。市の調査では、保護費の払いすぎや不足は計四千四百万円にのぼり、六年半にわたって見過ごしてきた市のチェック態勢も問われる。 (加藤健太)
業務上横領の疑いで逮捕された日野市職員、大日向剛容疑者(47)の逮捕容疑は二〇一〇年から一三年にかけ、男性(一三年に八十八歳で死亡)から銀行のキャッシュカードを預かり、十八回にわたり口座から現金計八十七万円を引き出し、着服したとされる。署によると、大日向容疑者は容疑を否認しているという。
市によると、生活保護費の受給額は収入に応じて決まるが、大日向容疑者は、収入が増減した場合の処理を怠って「変更なし」で済ませ、上司もチェックしていなかった。この結果、生活福祉課に異動した〇七年四月から一三年十二月までの約六年半、百十三世帯に約千三百万円の支給が不足し、七十九世帯に約三千百万円を払いすぎていた。
ケースワーカーが預かる金品は課内の金庫に保管するルールもあるが、徹底し切れていなかった。
自身も市職員時代にケースワーカーをしていた大坪冬彦市長は二十二日の会見で「個人の裁量がある程度認められる仕事だが、だからこそ金品の管理を徹底しなければいけなかった」と陳謝した。
市は大日向容疑者を懲戒処分とする方針。再発防止に向け、第三者委員会を九月中をめどに立ち上げる。
(東京新聞)
職員の不適切処理をチェックできない生活福祉課の組織、上司のおバカに呆れる。
この職員はもちろん厳罰だが、管理監督できない上司にも責任があるだろう。
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