今年はタイトルこそないが、投打ともにハイレベルな成績を残している。4年ぶりの優勝のご褒美も加味して、連続倍増の声もあるが、「フロントは、査定に相当頭を悩ませている」と、担当記者は語る。
「日ハムには、年俸における不文律が2つある。ひとつはチームの顔である選手の年俸を、二番手の選手が超えないということ。現在でいえば、トップが中田の2億4500万円で、続くのが大谷の2億円。中田は2014年から100打点以上を挙げていて、その間のアップ額は年約5000万円。
だが、今年は2回めの打点王ということでご褒美を加味し、3億3000万円ほどにして、大谷には3億円ほどの提示が予想される」
中田は大谷を可愛がり、ちょっかいを出す光景がよく目撃されている。
「中田は人一倍プライドが高い選手。自分こそがチームの顔だと自負しているし、大谷ら後輩たちの面倒もよく見ている。それゆえ、金銭面で後輩に抜かれることはプライドが許さない。それをフロントもわかっているだけに、年俸の逆転だけはなんとしても避けたい」(日ハム関係者)
もうひとつが、日ハム独特の決まりごと。それは、どんなに活躍しても、年俸は5億円を大きく超えないということ。顕著な例が、2011年のダルビッシュ有。この年、5億円で契約していた彼は、18勝6敗と過去最高の成績。となれば、翌年も大幅アップが確実。そこで球団は、ポスティングによるメジャー移籍をあっさり認めた。
「大打者なり大エースなら、球団はチームに長く置いておきたいもの。だが日ハムはそうせず、常にチーム内の新陳代謝を図ってきた。中田も、このままいけば5億円を超える。
そこで考えられるのが、2017年オフに取得可能な国内FA権ではなく、2018年オフ取得の海外FAによるメジャー移籍だ。本人も『一度はメジャーで』という希望を持っているので、球団は引き留めない意向。ポスティング移籍なら、日ハムに移籍金が入ってくるから一石二鳥だ。
ただ大谷は、あっという間に5億円を超えるだろう。そこで考え出されたウルトラCが、複数年契約。構想にあるのは、来オフ4億5000万円から5億円の3年契約を結ぶ。
そうすれば、単年で5億円を超えない。複数年契約は成績が落ちたときのリスクをともなうが、たとえば20勝20本塁打と、とんでもない成績を残しても上げる必要はない。
そして契約終了後、ポスティングでメジャーに売る。チーム成績、観客動員数を考えても最善の選択」(同前)
球界には「両雄並び立たず」という格言がある。巨人のONは別にして、阪神の掛布雅之、岡田彰布、巨人の松井秀喜、清原和博らは、どちらかが引退、トレードと、コンビは10年続かなかった。大谷と中田。別れの時期は意外と早くやってくる!?
(週刊FLASH 2016年10月18日号)
大谷3億で、中田は現状維持が妥当だろう。
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