福島県いわき市の新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。地理的条件上、関東圏との経済的な結び付きが強く、企業活動や観光などで人と人との接触の多さが感染の広がりに拍車を掛けている。感染者が激増する1都3県から北関東、北関東から東北へと感染の波が押し寄せているとみられる。
「県境をまたぐ移動が感染拡大を招いている」。清水敏男いわき市長は2日の臨時記者会見で表情をこわばらせ、「(関東圏など)感染拡大地域との往来は控えてほしい」と訴えた。
市の調査によると、7月の感染者で感染経路が不明な人のうち約4割が県外を含む市外の人との接触があった。県外から仕事で訪れたり、観光や合宿などで滞在する人の感染確認が目立ったという。
内堀雅雄知事も2日の記者会見で「福島は北関東と文字通り地続きで、直接の影響を受けやすい」と指摘した。感染力の強いデルタ株の猛威と合わせ、いわき市で急激に感染が広まった要因の一つに「関東との距離的な近さ」を挙げた。
いわき市と県境をまたいで隣接する茨城県は3日、緊急事態宣言の対象地域への追加を政府に要請。栃木県も福島県と同じ2日にまん延防止措置の適用を求めた。3県とも7月下旬に感染が急拡大し、歯止めがかからなくなった。
2日時点でいわき市の直近1週間の10万人当たり新規陽性者数は74・18人。県対策本部は「これ以上の感染を食い止めるためにも不要不急の外出は避け、基本的な感染対策を徹底してほしい」と改めて市民に呼び掛ける。
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茨城県を通過して、関東圏からいわき市に観光客が押し寄せているのだろう。旧常磐ハワイアンセンターもあるし。

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