プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内で開かれ、特別賞に大谷翔平投手(27=エンゼルス)が選出された。特別賞は04年に米大リーグのシーズン最多安打記録を更新したイチロー(マリナーズ)、13年に24勝0敗でチーム初優勝に貢献した田中将大(楽天)に続き3人目。受賞ラッシュの大谷は流行語大賞も含めると“13冠”となった。 選考委員で座長を務めるソフトバンク王貞治球団会長は「世界的に大谷翔平君の活躍が世界中を巡った。特に8月の活躍ぶりは大変素晴らしい。テレビをひねるたびにホームランを打ってくれるような感じだった。日本人のホームラン王が生まれるのでは、投手で10勝するんじゃないかという期待感もすごかった。数字は超えられなかったが、彼のようにアメリカ球界をにぎわした人は近年いないんじゃないか。すべてを達成してほしかったが、それよりも満票でMVPに選ばれた。イチロー君も選ばれたが、やっぱりアメリカはホームランなんですね。選ばれるとは思っていたが、まさか、あのアメリカで満票を取ったのは素晴らしいこと。これも日本のプロ野球界、正力松太郎賞としては何かしらの形の表彰すべきじゃないかと話させていただいた」と話した。 正力松太郎賞は、日本のプロ野球の発展に功績を残した正力松太郎氏を記念し、1977年(昭52)に制定。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に、選考委員が選出する。国内のプロ野球が対象だが、風穴をあけたのはイチローだった。 04年は西武を12年ぶりに日本一に導いた伊東勤監督が選ばれたが、イチローは同年にメジャーのシーズン最多安打を記録。選考の座長を務めた川上哲治氏が「賞にちなむ正力さんは常に大リーグに追い付け追い越せと言われていた」と発言。正力賞の意味合いと70年の節目から異例の特別賞が誕生した。 メジャーリーガーでは2例目の受賞が大谷の二刀流の歴史的偉業をあらためて証明した。 ◆正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に功績を残した正力松太郎氏を記念し、1977年(昭52)に制定。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に、選考委員が選出。受賞者の最多はソフトバンク工藤監督の5度。04年米大リーグのシーズン最多安打記録を更新したイチロー(マリナーズ)、13年に24勝0敗でチーム初優勝に貢献した田中将大(楽天)に特別賞が贈られた。賞金500万円。 <大谷が今オフ受賞した各賞(日本時間)> (1)「ベースボール・ダイジェスト」野手部門最優秀選手 (2)「ベースボール・アメリカ」年間最優秀選手 (3)コミッショナー特別表彰 (4)選手間投票・年間最優秀選手 (5)選手間投票・ア最優秀野手 (6)「スポーティング・ニューズ」年間最優秀選手 (7)シルバースラッガー賞・ア指名打者部門 (8)ア・リーグ最優秀選手(MVP) (9)オールMLBチーム・指名打者ファーストチーム (10)オールMLBチーム・先発投手セカンドチーム (11)エドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者) (12)「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」年間大賞 (13)正力賞特別賞
◆選考委員 王貞治(ソフトバンク球団会長)杉下茂(野球評論家、解説者)中西太(同上)山本浩二(同上)門田隆将(ジャーナリスト)
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日本のプロ野球が霞んで見えます。大谷の偉業に乗りたい特別賞でしょう。
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