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日本大学前理事長の田中英寿(ひでとし)容疑者(74)が所得税法違反容疑で逮捕された事件で、同容疑者が隠したとされる所得約1億1800万円のうち、約8千万円を妻が取引業者などから受領した疑いがあることが4日、関係者への取材で分かった。田中容疑者が「税務申告は妻に任せていた」などと説明していることも判明。東京地検特捜部は隠蔽(いんぺい)した所得の大半を妻が受領したとみられることから、妻が共謀し、意図的に税務申告から除外した可能性もあるとみて詳しい経緯を調べている。 田中容疑者は取引業者からリベートなどを受け取り、平成30年と令和2年の2年で計約1億1800万円の所得を隠し、計約5300万円の所得税を免れた疑いが持たれている。逮捕容疑の所得の大半について、日大元理事の井ノ口忠男被告(64)=背任罪で起訴=は、「業者から現金を受け取り、田中容疑者の妻に渡した」と供述しているという。 関係者によると、井ノ口被告を介して妻に渡ったとみられるのは、①平成30年の相撲関連パーティーでの約1千万円②令和2年2月に大阪市の設計会社が提供した約1千万円③同年8月に大阪市の医療法人グループ「錦秀会(きんしゅうかい)」前理事長の籔本雅巳被告(61)=同=が提供した約3千万円④同年9月に金沢市の建設業者が提供した約3千万円-の計約8千万円。 このほか、税務申告の期限がきておらず、逮捕容疑には含まれていないが、籔本被告が今年6月、田中容疑者の妻が経営する東京都杉並区のちゃんこ料理店付近で提供した約2千万円についても井ノ口被告を介して妻に渡ったとみられる。 妻が、受領した現金を田中容疑者の所得と認識した上で、税務申告に関与していた場合、所得税法違反の過少申告容疑の共謀に問われる可能性がある。一方、田中容疑者は業者や妻からの現金受領を否認している。 妻は体調を崩して入院しているとされ、特捜部はこれまで任意聴取していない。特捜部は妻の共謀を捜査するため、体調を見極めながら、聴取の必要性を判断する。
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リベートの受領、脱税の全面否認はおもしろい。
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