ロシアにまたもドーピング問題が浮上した。しかも渦中の人物となったのは、大会のスター候補だった、北京オリンピック(五輪)のフィギュアスケート団体優勝メンバーで、女子シングルの金メダル候補、カミラ・ワリエワ(15)だ。
疑問として残るのが、ワリエワの処分を解除した、ロシアアンチ・ドーピング機構(RUSADA)の対応だ。
オリンピックのドーピング検査を管轄する国際検査機関(ITA)によると、ワリエワは昨年12月の国内大会で陽性となったが、本人からの異議申し立てを受け、RUSADAは資格停止処分を解除し、五輪参加を認める決定をしたという。
なぜ処分が解除されたのかについて、ITAは「近日中に関係者に通知される予定」としており、詳細を明らかにしていない。国際社会ではロシアのドーピング問題を巡る対応に不信感が根強く、この扱いが正当なものなのかどうかが、今後議論の焦点になる。
国際オリンピック委員会(IOC)はこのRUSADAの決定を不服して、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する方針という。女子シングルショートプログラム(SP)は15日にある。
ロシアの組織的なドーピング問題は14年12月、ドイツ公共放送ARDの番組で陸上選手が内部告発したことで発覚した。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は20年12月、組織的な不正を認定し、ロシア選手団を22年12月まで主要な国際大会から除外した。過去にドーピング違反のない選手は個人資格で参加でき、昨年夏の東京五輪も、今大会も、ROC(ロシア・オリンピック委員会)の一員としての出場だ。
ロシアの組織的ドーピングは、スポーツ界史上最大とも言える不祥事だった。処分は軽すぎるとの批判が相次いでいた。
北京五輪の検査を監督するドーピングの国際検査機関(ITA)によると、大会前の検査発注数でROCは参加国・地域91チームでトップ。今大会は長年のドーピング問題との決別を発信する機会になるはずだった。
ただし、世界反ドーピング機関(WADA)のウィトルド・バンカ委員長は大会前、「現在進行形だ。振り返るのはまだ早い」と話していた。(遠田寛生)
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組織的不正のドーピングであれば、永遠にロシアとROCを出場禁止にすべきでしょう。
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