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<フィギュアスケート:北京オリンピック(五輪)>◇17日◇首都体育館◇女子フリー 坂本花織(21=シスメックス)が銅メダルを獲得した。フリーで自己ベストの153・29点を出し、合計233・13点をマークした。2010年バンクーバー大会銀メダルの浅田真央以来4人目の日本女子表彰台に立った。 18年平昌五輪6位入賞から大きく成長した姿を披露した。金メダルはアンナ・シェルバコワ(ROC)、銀メダルはアレクサンドラ・トルソワ(ROC)が獲得。ドーピング違反騒動に揺れる15歳、カミラ・ワリエワROC)は4位だった。 「打倒ロシア」を掲げて臨んだ今大会、坂本はショートプログラム(SP)では3位。ワリエワ、シェルバコワ、トルソワのROC勢の中に割って入った。フリーでも完成度の高い演技を次々と見せた。 直前のトルソワが衝撃的な得点を出して会場がわく中でのフリー演技。冒頭で流れのあるダブルアクセルを着氷。3回転ルッツもなめらか。3回転フリップからの連続ジャンプ、3回転サルコーも危なげない。連続3回転ジャンプは後半のトーループに高さがあり、3連続ジャンプも安定感抜群だった。 最後の3回転ループも含めてジャンプは全て成功。高さとスピードある演技。終えた後は静かなガッツポーズをみせた。 坂本は満面の笑みで「びっくりしすぎて、最初点数見て3位って認識できなくて、あとあと気付いたらびっくりしかないし、うれしい以外に言葉が出ないです」 銅メダルを獲得した団体戦、そして個人。ワリエワのドーピング問題により、SP、フリー最終グループが練習から騒がしい中、坂本が懸命にやり抜いた。神戸野田高2年だった4年前、平昌五輪の団体戦出場後には体に異変が生まれた。 過度なストレスから急性の胃腸炎を発症。救急搬送され、個人戦に間に合わせるのが精いっぱいだった。今大会のSP後に笑った。 「4年前と全然違うのは、団体から個人まで1回も病気せず、健康に過ごせたのがでかい(大きい)。パワーは絶対に、4年前よりも出ていると思います」 平昌五輪翌シーズンは全日本選手権で優勝。だが、19~20年シーズンは同選手権で6位に沈み、全て順調に進んできた訳ではない。 「トレーニングがきつかったり、毎日『練習疲れた~。いつまで続くんだろう』っていうのを思っていました。でも、試合で笑って終われた時は『あの苦しさがあったからこそ、笑えるんだな』って感じた。そこからは追い込めば追い込むほど、自分が満足した結果を出せると思えました」 コロナ禍を経て、復活した昨季。そして全日本女王に返り咲いた今季。坂本は五輪に成長の跡を記した。【松本航】 ◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年(平12)4月9日、神戸市生まれ。4歳で競技開始。17年3月の世界ジュニア選手権3位。同年12月の全日本選手権2位で2枠の平昌五輪代表入り。同五輪は6位。昨年12月の全日本選手権では3年ぶり2度目の優勝を飾り、北京五輪代表に内定。趣味は水泳と折り紙。神戸野田高-神戸学院大。シスメックス所属。中野園子コーチらの指導を受ける。159センチ。
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いろいろありましたが、メダルが確定してスッキリでしょう。
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