ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を巡り、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使が25日、外国特派員協会で会見。「第2次大戦以来の大惨事を防ぐためにも、関係各国には可能な限り厳しい制裁措置をロシアに科して欲しい」と訴え、ロシア軍の“暴挙”に怒りをにじませた。
ロシア軍は24日、黒海に浮かぶズミイヌイ島(スネーク島)で任務にあたっていたウクライナの国境警備隊13人を砲撃で殲滅。旧ソ連時代の1986年に爆発事故を起こしたチェルノブイリ原発を制圧し、全面侵攻開始から1日足らずで首都キエフへと迫った。
■兵器数の差は歴然だが…
電光石火の急襲にウクライナ側は防戦一方だ。ウクライナ内外で展開するロシア軍約19万人に対し、ウクライナ軍の総兵力は約26万人。しかし、兵器数の差は歴然だ。英国に本部を置く国際戦略研究所の軍事力評価によると、ロシア軍の総戦車保有数1万3367両に比べ、ウクライナ軍は2119両。戦闘機はロシア軍が1328機、ウクライナ軍は約10分の1の146機しかない。
ウクライナ軍になす術ないのか。
「2014年のロシアによるクリミア併合以降、ウクライナ軍は米国から27億ドル(約3105億円)の軍事支援を受けており、決して戦力は脆弱ではありません。対戦車でも地対空でも使える携帯式の『ジャベリン・ミサイル』や肩掛け式の地対空『スティンガー・ミサイル』も供与されています。一定の抵抗を続ける実力はありますし、ロシア軍の駐留が長期にわたれば、米国から武器供与を受けたウクライナ民兵がゲリラ戦を展開する可能性もあります」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)
■駐日大使「武器、防衛装備が必要」
コルスンスキー大使は会見で、欧米各国に期待する援助を問われ、「対戦車用の武器、巡航ミサイルへの防衛装備が何よりも必要」と主張。徹底抗戦の構えを見せた。
「ロシア側はウクライナ国内の重要拠点を一挙に制圧し、戦闘が長期化する前に戦意を削ごうとしているように見えます。ロシアは旧ソ連時代、アフガン侵攻が泥沼化した苦い記憶があるので、速やかに決着をつけたいのでしょう」(春名幹男氏)
ロシアのもくろみ通り、短期決戦で終わるのか。
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長期化した場合は、ロシア、プーチンの敗北でしょう。20万人弱の兵力では全土の占領は不可能でしょう。ロシアが嫌いな民意は変わらないでしょう。
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