【モスクワ時事】ウクライナへの本格侵攻を続けるロシアのプーチン大統領の狙いが、ウクライナのゼレンスキー政権転覆にあることが鮮明になってきた。
プーチン氏は25日、ウクライナ軍に「権力を手に入れろ」とクーデターを公然と呼び掛け。自らの意のままになる親ロシア派のかいらい政権の樹立を一方的な目標に据えているようだ。
プーチン氏は25日の安全保障会議で、ウクライナ軍への呼び掛けとして、ゼレンスキー政権が「あなたの子供や妻、年長者を人間の盾にすることを許してはならない」と訴えてみせた。ゼレンスキー大統領から権力を奪い取るよう促し「あなたたち(ウクライナ軍人)の方が合意に達するのが簡単だ」とけしかけた。
プーチン氏は24日の演説で、侵攻の目的に関し、ウクライナの「非軍事化」に加え、「非ナチ化」を挙げた。第2次大戦後の東西ドイツで取られたナチズム一掃の措置を念頭に置いているとみられる。プーチン氏はゼレンスキー政権を「ネオナチ」と位置付けていることから、排除の対象になる。ゼレンスキー大統領も「敵は私を一番の標的と位置付けている」と認めた。
英外務省は1月22日、ロシアがウクライナに親ロシア派政権樹立を目指していると警告していた。ロシアは当時、こうした見方を「偽情報」(外務省)と一蹴したが、結局は警告通りの展開となっている。
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政権転覆のために、武力行使は、独裁者プーチンのなせる業でしょうか。政権転覆でも、民意は親ロシア派にあらずでしょう。
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