一発回答に近かった。高速スイングで捉えた清宮の打球は、両翼90×中堅120メートルの球場で、あと50センチでフェンスオーバーという右中間フェンス直撃の二塁打。「楽に打てました。入らないなと思ったけど、いい打球だった」。大学の2年生左腕を全く苦にしなかった。
大会で使用する木製バットを用いて、走者を二塁に置いたシート打撃を行った。背番号順の「3番」に座ると、最初の打席では大学3年の140キロ右腕から左前に運んだ。フリー打撃では51スイングで7発。指揮を執る大阪桐蔭・西谷浩一監督(45)は「(クリーンアップを)十分、やれるんじゃないですか。勝負強さもあり、打点を稼げる打順でいいかな。持ってますね」と目を細めた。
甲子園では得点圏で7打数4安打の打率5割7分1厘、5打点。好機の打席ほど「やっぱ、来たかと。雰囲気でモチベーションが、どんどん上がる」と心を躍らせるルーキーは「チームのために打点を稼げれば」と主砲の自覚をにじませた。
この日、侍ジャパン関係者が野手のスイングスピードを測定したところ、清宮はチームトップクラスの140キロ超。プロ野球でトップクラスとされる日本ハム・中田は今年2月に167キロをマーク。さすがに中田には及ばないが、金属より重心がトップに近い木製バットでは速度が落ちる中、1年生にして超高校級の数値を誇る。
練習前には大阪市内で会見と結団式に臨み、「世界一を取らないとつまらない。ものおじせず、チームを引っ張る打撃をしたい。打線の中心でチームを盛り上げていければ」と所信表明。怪物のスイングに、偽りはない。(山崎 智)
(スポーツ報知)
W杯楽しみ。
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