アートディレクターの佐野研二郎氏のデザインが第三者の作品との類似性を指摘されている問題で、山形県の吉村知事は24日、記者会見で佐野氏がデザインした県産ブランド米「つや姫」のマークについて、「現時点で法律上の問題はないと認識している」との見解を示した。
さらに、「親しんでもらっているマークなので、これからも使っていきたい」と強調した。
つや姫のマークは、コメを表す「※」記号と、山に囲まれた山形の大地や朝日が表現されている。制作を受託した広告会社から依頼を受けた佐野氏がデザインした三つのマークの中から、2009年8月に当時の「つや姫ブランド化戦略実施本部」が決定した。その後、県を権利者として商標登録している。吉村知事も「ブランドイメージの構築に大きく寄与し、県民や全国の消費者に定着してきている」と話す。
佐野氏を巡っては、デザインした2020年東京五輪の大会エンブレムが、ベルギーにある劇場のロゴマークに似ていると指摘されている。また、ビールメーカーのキャンペーン賞品だったバッグ30種類のうち、類似したものがあると指摘された8種類のデザインが、佐野氏の意向を受けて取り下げられた。
県は一連の騒動を受けて、21日に弁理士などの専門家に相談。つや姫のマークについては、「商標法に基づき適正に商標登録されており、著作権法上も長期間問題なく経過している」とし、これまでクレームなどを含めた法的な問題は起きていないとしている。
吉村知事は「なんとなく似ているものがあるのはお聞きしている」とはしたものの、県としては類似デザインについては調査していないという。
一方、県民などからはメールや電話で、「問題がある人のデザインを使い続けるのはどうか」「すぐに違うものにしたらどうか」「騒ぎが起きて、心配している」といった意見が数件寄せられているという。
(読売新聞)
つや姫のマークも、佐野氏のデザインだったのか。
また、盗作・模倣問題が、浮上するのだろうか。
知事の、「なんとなく似ているものがあるのはお聞きしている」は意味深だ。
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