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2015年8月26日水曜日

<ロシア>ウクライナ映画監督に懲役20年…テロ準備罪適用

 【モスクワ杉尾直哉】ロシア南部ロストフナドヌーの軍事法廷は25日、ウクライナ人映画監督、オレグ・センツォフ氏(39)に対し、「テロ準備罪」で懲役20年を言い渡した。センツォフ氏はウクライナ南部クリミア出身で、昨年3月のロシアによるクリミア編入を批判し、同5月に現地でロシア当局に拘束されていた。

 ◇クリミア編入を批判

 判決を受け、ウクライナ外務省は「ロシアによるウクライナ侵略の罪なき犠牲者だ」との声明を出した。米国のパイエット駐ウクライナ大使はツイッターで「ロシアのでたらめな司法を強く非難する」と批判。世界の映画界や各国政府から「政治的な裁判だ」との批判の声が高まりそうだ。

 センツォフ氏は、ゲームに熱中する孤独な少年を描いた映画「ゲーマー」(2011年)で知られる。ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督やドイツのビム・ベンダース監督らは今月19日、センツォフ氏の釈放を求め、ロシアのプーチン大統領やナルイシキン下院議長に宛てた公開書簡を公表していた。

 ロシアはクリミアを編入後、現地住民へのロシア国籍付与策を進めていたが、センツォフ氏は拒否していた。

 軍事法廷は25日、クリミアの反ロシア派活動家、アレクサンドル・コリチェンコ氏(25)にも「テロ準備罪」で懲役10年を言い渡した。この日、2人は法廷で肩を組みながらウクライナ国歌を歌って抗議の意を示した。センツォフ氏らは「クリミアにはロシアの司法権が及ばない」として無罪を主張していた。弁護人によると、同氏らは上訴する方針。
(毎日新聞)

 ロシアを信用してはダメだろう。

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