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2015年8月18日火曜日

球審vsコンピューター 初の実戦対決 ストライク、ボールの判定はどちらが正確か?

 ヤンキースの田中が投じる150キロ超の速球や微妙に落ちるツーシーム、マーリンズのイチローが絶妙なバットコントロールで際どい球を見送る…本塁上のワクワクするシーンが、コンピューターで管理されるとしたら。急激に進むIT化の波がメジャーのすぐそばにまで迫ってきている。

 AP通信などによると、米カリフォルニア州北部を拠点とする野球の独立リーグで、プロ野球史上初めて球審の代わりにコンピューターによるストライク、ボールの判定が実施された。今季からメジャーでもさまざまな記録、データを収集するために導入された「トラッキング・システム」を応用したもので、数年前から実戦の機会を探っていたという。

 7月28、29日の2試合、スタジアム内には3台のカメラが設置され、1球毎にスピード、ボールの軌道、打者のフォームなどを追う。本塁から27メートル後方の大きなモニターの前には元アスレチックスの野球アナリストで導入責任者のバーン氏が陣取って監視し、コンピューターが判定したストライク、ボールをアナウンスした。

 これまでの球審はというと、捕手の後ろからいなくなることはなく、きちんと所定の位置にいた。投球を目で追っていたが、判定し、大声でコールすることはなかった。ただし仕事がなくなったわけではなく、ストライク、ボールの判定以外の、ボーク等の投球動作や本塁での走者のアウトかセーフ、打球のファウル、ハーフスイングの判断は今のところコンピューターにはできないため、球審は絶対必要だった。

 低めの球を見逃して三振を喫した打者の中には「低い、ボールだ」と抗議することもあったが、バーン氏によると、「私の目にも低いように見えたが、コンピューターではストライクだった」。

 そう、気になるのはコンピューター判定の正確さ。電子機器業界のサイトには「20世紀とは違う21世紀の野球に変化した」と新システムの効果を強調。「球審によってストライクゾーンに差があったが、コンピューターでは規則通りの『上は肩の上部とズボン上部の中間点から、下は膝頭の下部までの本塁上』を正確に判定できる。もちろん、打撃フォームにも対応できる」と利点を挙げている。

 今やスポーツの判定にコンピューターが関わることは普通になっている。たとえばテニスではサーブやリターンがインなのかアウトなのかは、ほとんどの大会で「機械の目」が導入されている。

 AP通信は、実際にプレーした選手には概して好意的だったと伝える。ある選手は「いい技術のようだ。とても理にかなっている。捕手が捕球の際に動いてごまかすこともない」と語ったという。

 果たしてメジャーに導入される機会は訪れるのか。ブルワーズのクレイグ・カウンセル監督は「私は面白いと思うね。テクノロジーをどう使うか、その正確さが疑問を解消できるかどうかだ。少なくとも実際にテストすべきテクノロジーがあるということだ」と肯定的に答えたが…。
(産経新聞)

 正確さを求めるなら、コンピュータ判定もありだろう。

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